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26話 涼介side ページ26

ゆうとさんとはぐれちゃったら、おんなのひとによばれて、ないちゃったら、だっこしてくれて、せなかをとんとんしてくれた。

「ぼくね、りょうすけです。」

「りょうすけくんっていうの?」

「んっ。」

「そっか。私はAって言うの。よろしくね。」

「Aさん...」

「ゆうとさんの事、ちゃんと見つけてあげるからね。」

おなまえちゃんといえてえらいねって。Aさんがあたまをよしよししてくれた。だいじょうぶっておもった。

「りょうすけくん、ゆうとさんの事少し教えてくれないかな?」

ゆうとさんのこと...

「私が聞くことに答えてほしいんだけどいいかな。」

「わかりました。」

「じゃあ、ゆうとさんは今日どんなお洋服着てた?」

「えっと、くろいめがねに、くろいズボンと、しろいシャツと、ね、ね、ネズミさんのかーてんなの。」

「ネズミさんのカーテンってネズミ色なの?」

「ううん、あおいネズミさん。」

「青いネズミさんか...。それってさ、こんな色?」

「そう!」

「わかった。ありがとね。」

Aさんはまた、あたまをよしよししてくれた。なんだか“こなんくん“みたいでかっこいい。それからは、すいぞくかんの、おさかなさんのおはなしをしてた。ゆうとさん、いるかさん、

「いるかさん...」

「いるかさん好き?」

「うん、あのね、ゆうとさんとね、いっしょにみるの。」

「そっかぁ。楽しみだね。」

「うん。」

「あ、りょうすけくん、ちょっと動くね。」

「うん、あ!」

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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero  
作成日時:2017年3月11日 9時

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