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23話 川原side ページ23
必死に誰かを探す子どもの声がして、思わず呼び止めた。
「僕、誰かとはぐれちゃったの?」
「あのねっ、タカシガニさん見てたらね、ゆうとさんがいなくなっちゃったのっ。」
そう言うと男の子はわっと泣き出してしまった。
「わわっ、大丈夫だよ。お姉さんも一緒に探すの手伝うから。」
「うぅっ」
「よしよし、よく頑張ったね。」
我慢してたのかな。水族館内は暗くてこの子からゆうとさんなる人の特徴を聞かないとどうも無理そうだ。
でも、親をそんなふうに呼ぶなんてなんか変だな。
私は、男の子を抱きかかえて【タカシガニ】
多分、タカアシガニ。の方へ向かった。
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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero
作成日時:2017年3月11日 9時