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13話 中島side ページ13
20分後俺は自宅のあるマンションに着いて、涼介くんに家の場所を教える。
｢俺の家はこの、504号室。5階の一番奥だからね。｣
｢はい。｣
｢エレベーター行こうか。｣
番号を教えたあと、涼介くんの手を引いてエレベーターに向かう。
｢5｣のボタンを押して｢閉｣を押した時、涼介くんの手に力が加わったのがわかった。
｢どうした？｣
しゃがんで聞いてみる。
｢せまい...こわい...です。｣
狭い所が怖い...
俺は咄嗟に｢開｣ボタンを押して、外に出た。
｢今日は、階段で行こうか？｣
涼介くんは大きな黒目をこっちへ向けて
｢へーきです。｣
と、言ったけど俺は、エレベーターはまた今度でいいやと思ったから、
｢ううん、今日は階段の気分だな。｣って言った。
｢小さい涼介くんは5階のボタン押せないでしょ。階段の場所も覚えておこ？｣
｢はい。｣
涼介くんの目に安堵の表情が見えた。
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作者名：はばねろ | 作者ホームページ：http://uranainovel@havanero
作成日時：2017年3月11日 9時
