7 写真の中でしかなかった存在 ページ7
小さい頃、写真でしか見なかった人。
まだ私が、人間だった頃の話。
若い両親と写る、軍服姿の青年。
両親が言うには、私の兄らしい。
けれど既に亡き人で、
それからずっと乏しい生活だとか。
もっと小さい頃に会ったことがあるというが、
物心つく前だったようで覚えていない。
ある日両親も死んで、私は生き返った。
とある人の手によって。
そして戦争のまっただ中で、
兄と瓜二つの人を見つけた。
写真の中のように、優しい笑顔を向ける貴方。
何故そこに居るのか。
何故優しい笑顔を向けてくれるのか。
本当に私の兄なのだろうか。
疑問は沢山あったが、どうでもよかった。
その手を握って、どこか邪魔されない場所へ。
二人きりで、
興奮と動揺でいっぱいな心を静めたい。
貴方が私の知らない私を知っているように、
私も貴方を知りたい。
どうかこの手を取って、兄さん―――――。
―――
夢主
男
リリイの血の繋がった兄
リリイの幼い頃に、
戦争で命を落としたといわれている
先生がまた一枚噛んでいて、
SERVAMPではなく不死鳥になった感じ
椿だけがその話を聞いている
ある意味成功作であり、溺愛している
―
眠し
―――
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幽鬼 彼方(プロフ) - Cherーウィルモアさん» ありがとうございます_(_^_)_ (2017年5月9日 6時) (レス) id: ff4ef398e2 (このIDを非表示/違反報告)
Cherーウィルモア(プロフ) - どのお話夢主さんも魅力的ですが中でも音の夢主さんとオトギリのお姉ちゃんが気になって仕方がないです (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6e206b5459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幽鬼 彼方 | 作成日時:2017年4月23日 20時