時計の針が示す先【CS/派生作品】 (ページ3)

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【異能力】
『雪国(ユキグニ)』

□異能空間を操る能力。ルーシー・M・モンゴメリの『深淵の赤毛のアン』と似た能力。異能空間に人を閉じ込めている間、自分が共に異能空間にいる必要は無い。一人につき一つの空間。

■一度異能空間に入れば、川端が解除するか生きて“雪国”から脱出するかしないと帰って来れない。閉じ込められた者の事を、川端は“旅人”と呼んでいる。
異能空間内で彼が直接的に人を殺す事は出来ないが、空間の設定上死ぬ事はある。但し、生き返らせる事は可能な為、延々と苦痛に塗れた死を繰り返させられる事も有り得る。
異能空間内で死んだ儘解除されると、現実空間でも死亡する。

□彼の異能空間は、異能力名の通りの“雪国”である。
初めは雪が降り積もった延々と続く線路の真ん中に立っており、それに沿って2時間程歩いていくと先の見えないトンネルが現れる。その先へ進んでいくと、1時間程で出口に辿り着く。その向こうもまた真っ白な景色と線路。どれだけ歩いても線路とトンネルの繰り返しとなる。
同じ場所を延々と巡っている訳ではなく、三日程歩き通せば温泉街に辿り着く。但し、三日経つ前に絶望して自死を選ぶ者や、寒さと空腹で衰弱死する者、野生動物に食い荒らされる者など、様々な理由で“旅人”の九割は温泉街に辿り着けずに死んでいる。
温泉街に辿り着くと、その日の夜に火事場に遭遇し、誰かが燃える二階から落ちるシーンを目撃する。その人物は“旅人”にとって最も大切な人物である。それを助けに行けば、燃え落ちた瓦礫に巻き込まれて一緒に死亡する。助けに行かなければ、その後落ちた人物は死亡し、“旅人”にしか聞こえない呪いの言葉を永遠に吐き続ける。ハッピーエンドなど初めから無いのである。

■因みに、定められた道から外れると事故死率が急上昇する。崖から落ちる、川で溺れる、雪崩に巻き込まれる etc. 様々な死に方で呆気なく人生を終える事になる。

□“雪国”から生きて脱出するには、事故死の危険を避けながら只管線路から外れて逃げ続け、何処かにある駅のホームに辿り着くしかない。温泉街に行った時点でアウト。生存確率は５%、更に脱出成功確率は３%以下。つまり鬼畜ゲー。

■異能空間そのものは初めから雪国だったが、線路を外れた場所での事故や温泉街の火事等の現象は川端が設定したもの。つまり、設定を書き換えれば別の現象をも起こせる。

□異能発動によるエフェクトの色は、青がかった銀色。