第四話 ページ5
まあ、良いか。
「ならば、宜しく頼むぞ。谷斎殿」
「おいおい、これから俺の娘になるんだぜ？ パパって呼べよ」
「有り得ぬな」
「えー……」
それから、色々手続きをした。
母上は、すんなりと書類に名前を書き、印鑑を押した。
其れは夜の事で、出久はもう寝ていた。
こうして、出久の知らないうちに、私は、緑谷家から姿を消した。
時は進み、中学三年生と成った私、尾崎紅葉。
今は俗に云う受験生と云う奴で。
谷斎殿も、受験校は何処にするのかとしつこく聞いて来る。
「なぁなぁ、何処にするんだ？」
「そうじゃな……。雄英かのう。谷斎殿も、此処出身なのじゃろう？」
「おう！」
「ならば、此処にする」
……光を目指す為に。
「そうか。ま、頑張れよ。雄英は超難関だぜ？」
「誰に云って居る。此の程度、難関とは云えぬな」
「だろうな。だが、油断は禁物だぞ」
「分かって居るわ。……裏山に行って来る」
支度をし、家の裏に有る山に向かう。
「気を付けてな」
「うむ」
谷斎殿には、夜叉の事は伝えてある。
“個性”とは違う、異能の力だと。
谷斎殿は受け入れ、夜叉は力も有るし、戦闘に置いても強い。上空からの偵察も出来る。人助けに役立つ力だと、云ってくれた。
正直、救われた。
此の力を、命を奪う為だけに使って来た私にとって、あの言葉は、光の世界への第一歩を踏み出させてくれた。
谷斎殿には、とても感謝して居る。
明くる日も、亦明くる日も、修行、修行、修行。
寝る間を惜しんで修行をしていると、谷斎殿に休めと云われた。
「流石にオーバーワークだ。ちょっと息抜きして来い。序でに買い物よろしく！」
家から追い出された。
……仕様が無いのう。
素直に休んでおくか。
少し遠くの商店街に向かう。
歩いていると、不意に大きな爆発が。
「……爆発物か……？ ……否、此の気配……！」
出久と私を“無個性”だと蔑み、虐めた幼馴染み。
爆豪勝己……！
何故暴れている？
と、成ると……。
敵か！
近くのビルに飛び移り、状況を確認する。
ヒーローは現着している。が、有利な者が居ないからと手をこまねいているようじゃな。
それでもヒーローか。情けない。
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
