第三十五話 ページ36
「君は、特別推薦だからね。別で実力を測りたかったから、丁度良かった！」
小声で話しかけて来た。
「ふむ……。では、先生と戦うのですか？」
「勘がいいね！ そうだよ！ 尾崎少女には、私と戦ってもらう！」
生徒達がどよめく。
「……勝てんのか？」
勝己が云う。
「HAHAHA！ まぁ、本気は出さないから！」
「オールマイトが、勝てんのかって言ってんだ」
静まる。
「これ勝己。そんなことを云ったら失礼じゃろうて。まあ、安心して下さい。私はヒーローを目指して居ります故、」
殺しは致しませんよ。
微笑み乍ら、少量の殺気を放つ。
本気を出してもらう為に。
「ッ?! 尾崎少女、君は一体……！」
「それより、そろそろ授業を再開しませんか？」
「あ、あぁ、そうだね！」
白黒二つの箱に両手を入れるオールマイト。
「最初の対戦相手は……！ コイツらだ！」
「「「ッ！」」」
「Aコンビがヒーロー、Dコンビが敵だ！ 他の者は、モニタールームに向かってくれ！」
出久と勝己が、戦闘……。
此れは、荒れるじゃろうな。
「勝己、くれぐれも、」
「分かってる」
……本に、分かって居るかのう……。
「それでは、Aコンビ対Dコンビによる、屋内戦闘訓練、スタート！」
遂に、始まる。
此の戦闘訓練は、出久と勝己、二人には大切なものに成るじゃろう。
絶対に、止めては成らぬ。
「さぁ君たちも、考えて見るんだぞ！」
窓から侵入し、警戒し乍ら進む出久達。
ふむ……。足音は消せとらんし、気配もばればれ。奇襲を完璧に仕掛けられる。
……が、出久は中々遣り居るからのう。先ずは自分を狙って来ると見抜いて、避けるじゃろう。
頭に血が上った勝己は、まんまと避けられる。
目に見えて居る。
案の定、勝己の奇襲に気付き、麗日を押し倒し乍ら避ける出久。
掠った様じゃが、大して負傷していない……。
「……帰ったらもう一度奇襲戦法を叩き込むか」
生徒達のどよめきの中、小さく呟いた。
其の呟きに反応した紅白頭の……確か、轟焦凍。
「アイツに戦いを教えてんのか？」
「む、嗚呼。教えて未だ一年と経って居らぬがな」
「ふーん……。弱いんだな。アイツも、お前も」
其処で初めて、轟の目を見る。
其の目は、見ただけで凍えそうな程、鋭く、冷たい。
第三十六話→←第三十四話※お久しぶりです。徐々に再開していきますので宜しくお願い致します！
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
