第十八話 ページ19
其れから間もなく、勝己が家を訪ねて来た。
「おい！」
「嗚呼、受かったぞ。勝己は？」
「ったりめぇだ！」
良かった……。
「良う遣ったのう、勝己や。ほれ、上がって行け」
頭を軽く撫で、家に招く。
「おう、爆豪君！ 今日は豪華だぞー！ あ、君の両親も呼んでるからな！」
顔を引っ込め、料理作りを再開する。
「……はァ?! クソババア達呼んでんのかよ！」
「これ勝己、口が悪いぞ」
「チッ……」
料理を手伝っていると、呼び鈴が鳴った。
玄関迄走り、門の横の扉を開けると、勝己の両親と思われる夫婦が居た。
「こんにちは。光己さん、勝さん」
「えっ、紅葉ちゃん?! めっちゃ美人になってる……！」
「み、光己……」
「あ、そうだ。はい。つまらない物だけど」
そう云って手渡して来たのは菓子折り。
「ありがとうございます。中へどうぞ」
広間に行く途中で、敬語は無しで良いと云われ、素で話す。
「勝己に付き合ってくれてるんでしょ？ ありがとうね」
「いやなに、少々やんちゃでは有るが、根は良い奴ということは分かって居るでな。其れに、あの成長速度には目を見張るものが有る。此方も楽しませてもらって居るよ」
「そっかそっか！ 良かった。アイツあんなんだからさ、友達とか居るのか心配だったんだよね！ あ、紅葉ちゃん、勝己貰ってくれない？」
「……私に、勝己は勿体ない。もっと他に良い女が居るじゃろう」
着いたな。
広間の襖を開けると、大きな食卓の上に豪華な料理が所狭しと並んでいた。
「うわぁ！ すっごい！」
「好きな席に座ってくりゃれ。勝己達ももう直ぐ来るじゃろう」
それから直ぐ、両手に料理を持って入って来る勝己と谷斎殿。
「チッ、本当に来やがったんかよ」
「勝己」
「……チッ」
大人しく料理を置き、私の隣に座る勝己。
「勝己が大人しくなるなんてねぇ……」
「あぁ?!」
「どーどー爆豪君。じゃあ、爆豪君と紅葉、雄英合格おめでとう！ いただきます！」
手を合わせて挨拶をし、箸を取る。
「おお……。金麩羅も有るのう……。ふふっ」
「あ、それ爆豪君が作ったんだぞ」
「勝己が？」
勝己を見ると、そっぽを向かれた。
ふむ……。
一口、食べてみる。
「！ ……美味い」
頬に手を当て、味わう。
「そ、そうかよ」
「うむ。とても美味いぞ。ほれ」
隙を見て食べさせる。
「むっ?!」
「美味いじゃろう？」
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
