第十五話 ページ16
「それはね、君の養父、尾崎谷斎くんの予知に依るものだよ」
「谷斎殿の……？」
「そう！ あの子から、警告があったのさ！ 今年は荒れる、ってね！ あの子の予知の正確さはボクも知ってるから、警戒して今年だけ、特別推薦として君を選んだんだよ！ 尾崎くんが薦めてきたしね！」
谷斎殿が一枚噛んでいたのか。
「他に質問はあるかい？」
「はい。もう大丈夫です。ありがとうございました」
「いえいえ！ じゃあ、実技の方に移らせてもらうよ！ 動き易い格好に着替えるかい？」
「いえ。此の儘で大丈夫です。御気遣いありがとうございます」
此の格好が、一番慣れて居るからのう。
「そっか！ じゃあ着いて来てね！」
「はい」
部屋を出て行く校長に着いて行く。
外に出て、
「じゃあ、頑張ってね！」
「はい。ありがとうございました」
一礼し、一番奥の席に座る。
暫く走ると、廃墟が立ち並ぶ市街地に着いた。
運転手に礼を言い、降車。門の前に立つ。
何も知らされずに此処迄来てしもうたな。
此れも、試験の一環か。
「ハイスタートー！」
「ふっ」
本来、実戦に合図等無いが、飽く迄も試験。開始は合図を聞いた。
全力疾走し、ビルヂングの壁を駆け上る。
屋上から地上を偵察する。
ふむ。
敵は小・中・大の
装甲に数字が書いてある。点数形式じゃな。
だが、点数なぞ関係無い。敵は倒し、捕縛じゃ。
「異能力『金色夜叉』」
文字の羅列と共に夜叉が現れる。
「行け」
命令を出すと共に、ビルヂングから飛び降りる。
夜叉は遠くの敵から。私は近くの敵から倒しに向かう。
殺す、のではなく、倒すのじゃ。
故に、人間では致命傷に成らない様な、しかし行動不能に出来る程の攻撃をする。
倒す、倒す、倒す。
其れだけの事に集中していると、呻き声が聞こえて来た。
「た、け……！」
確かに、聞こえた……！
声が聞こえた方向、声量から考えて、居ると思われる場所迄行く。
其処には、大きな瓦礫に出口を塞がれ、出られなく成っている人々が。
「助けて！」
「助けてくれぇ！」
此の人達を助ける為の合理的最適解は……。
「待って居て下さい！ 直ぐに助けますから！」
先ずは助けに来た事を知らせる。
「あぁ、ありがとう！」
「人数は三人ですね？」
中の人数、瓦礫の状態を知らなければ。
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
