第十四話 ページ15
「おおおおはよう！ がが頑張ろうねお互ががい……」
吃るデクを素通りする勝己。
「ふふっ。相変わらずじゃのう。出久や、お互い頑張ろう」
「こ、紅葉！ う、うん！ ……あれ？ 紅葉制服は？」
「嗚呼、私の學校は制服が無いのでなあ。何時も私服じゃ」
「そ、そうなんだ……！」
前から勝己が睨んで来て居るのう……。
全く。
「勝己が待って居るで、先に行くぞ。転ばぬ様にな」
「う、うん！ ……ん？ 名前で呼び捨てッ?!」
勝己に追いつき、共に会場へ入る。
受付の者に名前を言うと、小さな紙を渡された。
「一般入試の方はあちらへ。特別推薦の方は、こちらへ」
「ふむ。勝己、亦後でな」
「……受かれよ」
「ふっ。誰に言って居る。お前……も、大丈夫じゃろう。呉々も、気を付けよ」
此処では、異能の事は話せぬ故、言葉に二重の意味を込めて。
「おう」
去って行く背中を少し見た後、待っていた案内人に着いて行く。
「彼氏さんですか？」
「単なる幼馴染みですよ」
試験は始まっている。
柔らかな笑みを浮かべて、質問や行動ははっきりと、丁寧に。
案内人の髪留めに仕込まれた小型の物と、廊下の彼方此方に備え付けられた
幾つかの質問をされ乍ら、廊下を歩く。
着いたのは校長室。
入る様促され、
「どうぞ」
扉を開き、失礼致します、と一礼。扉を閉め、
「尾崎紅葉です。本日は宜しくお願い致します」
丁寧に一礼。
「うん！ よろしくね！ じゃあ、掛けてもらって良いよ！」
そう言ったのは鼠の様な白い生き物。
校長室に居るのだから、校長なのだろう。
「失礼致します」
長椅子に座る。
「じゃあ、早速幾つか質問させてもらうね！」
「はい」
幾つか普通の質問を受けた後、最後の質問と成った。
「じゃあ、最後の質問だよ！ その仕込み唐傘を、何の為に使う？」
気付いていたのか。
伊達に雄英の校長はしていないと言う事だな。
「私は、光に、救う側に成りたいのです。故に、此の刀は、護る為に」
しっかりと、校長の目を見て言う。
「……うん！ 君にはヒーローの素質があるね！ これで、面接は終了だよ！ 何か、質問はあるかな？」
「はい。此の特別推薦は今年だけの特例と聞きました。何故、特別推薦を別に設けたのですか？」
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
