第十二話 ページ13
連絡先を交換し、勝己は学校が有る故、送って行く。
「良いっつーのに……」
「良いじゃろ。それとも何じゃ、私と居るのは厭かえ？」
「！ そんなんじゃねぇよッ！」
頬を少し染め、そっぽを向く勝己。
……すまぬな。今は未だ、お前の気持ちには応えられん。
勝己の家に着き、周囲を散歩する。
ふと、出久の気配を察知した。
「……此方か」
何となく、其方へ足を進める。
少し歩くと、出久が走り込みをして居るのが見えて来た。
……近くに居るのは、オールマイト、か？
随分と痩せて細い……。
気迫は全然違う。が、根本的なモノは同じじゃのう。
隠れて様子を伺う。
……ふむ。
移動する様じゃな。海岸が有る方か。
…………。
深く詮索するのは止そう。
私は踵を返し、真っ直ぐ帰宅した。
帰宅した後、夜叉を出して裏山で戦闘をする。
少々、木が薙ぎ倒れてしもうたが……。
まあ、大丈夫じゃろう。
それから、いつも通りの特訓三昧。其れに加え、勝己の特訓相手をした。
そして、受験前日。
「おらぁっ！」
真っ直ぐ突っ込んだ私に向かって爆破をする勝己。其れを回転して避け、後ろに回り込んで刀を横薙ぎに振るう。
其れを屈んで避ける勝己の向こうに横薙ぎに斬り払おうとする夜叉白雪の姿が。
私は強く踏み込み、飛躍。天井を蹴って夜叉白雪に斬り掛かる。
刀を受け止める夜叉白雪。一瞬、膠着状態に成った隙を狙って勝己が後ろから爆破。
──しようとするのを夜叉白雪を押し返した後、回し蹴りで阻止。
「ぐ……っ！」
「今のは危なかったのう」
二人から距離を取り乍ら、笑みを浮かべて言う。
「くっそ……！」
「ほれほれ、もう終わりかえ？」
煽る。
「くそがァ……ッ!!」
吼え、真っ直ぐ突っ込んで来る勝己。其れを迎え撃とうとすると、直前で真横に連続で爆破する。其の勢いの儘に回転し、後ろに回り込んで爆破。
此の動き……っ！
前に飛び込み、寸での所で避ける。
其の儘私を追いかけ、怒濤の攻撃を繰り出す勝己。
其れ等を体制を崩し乍ら捌き、後退して行く。
後ろから、気配を消し乍ら一直線に突きを放って来る夜叉白雪。
「くっ……！」
文字の羅列と共に金色の夜叉が現れる。
後ろでは金色夜叉が夜叉白雪の突きを撥ね上げ、金色夜叉が現れた事に硬直した勝己を前蹴りで吹っ飛ばす。
「ガッ……！」
あ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
