第十一話 ページ12
「あ？ 他に？」
集中し、探る勝己。
「…………。『夜叉白雪』」
っ！
呟かれた其の言葉は、とても聞き覚えがあった。
文字の羅列と共に勝己の背後に白い夜叉が現れる。
「矢張り、そうか……」
「うおっ」
勝己は背後に居る夜叉白雪に吃驚する。
「勝己、紹介しよう。鏡花の異能、夜叉白雪じゃ」
制御は出来て居る様じゃな。
「夜叉白雪……」
「夜叉達は個々で動く事も出来るが、命令して動かす事も出来る」
「強ェのか？」
「其れは勝己次第じゃな」
…………。
「勝己」
「あ？」
「異能の事は出来るだけ隠せ。私は“個性”として登録して居るから未だ良いが、勝己はもう個性が有るじゃろう。どうしても隠し切れない時は、突然発現したとでも言え」
「あァ」
後は……そうじゃな。
「夜叉を動かしたい時は何時でも此処に来るが良い。勝手に上がって良いからの。ほれ、合鍵じゃ」
合鍵を手渡し、質問の有無を聞く。
「……雄英、行くんかよ」
「うむ。特別推薦を受けたからの」
「特別推薦だァ？」
「何でも、今年限りの特例らしい。理由は知らぬがな」
……そろそろ時間か。
「他には有るかえ？ 無ければ家迄送るが」
「……戦い方」
…………。
「……教えて、くれねぇか……」
「私のは、人を殺す事に特化した戦い方じゃ」
「カンケーねぇよ！ つかヒーロー活動に戦いは付きもんだろうが！ ……それに、それに特化してようが、目的が違ったら違ぇんだよ」
……関係無い、か……。
あの娘は、鏡花には、確かに殺しの才能が有った。
だが、光の花に成った。
……ならば、私も……。
「良かろう。じゃが、私の基本武器は刀と異能じゃ。素手での戦いも教えられなくはないが、其方は谷斎殿に頼んだ方が良さそうじゃな」
「あ？ アイツ戦えんのか？」
「嗚呼。本人は護身術程度と云って居るが、其の域は余裕で超えて居る。素手同士の戦いでは、私と同等じゃ。のう？ 谷斎殿」
「あぁ。紅葉とはいつも引き分けだ」
襖を開ける谷斎殿。
「そろそろ居間に来い。朝飯出来てっから」
「うむ。行くか」
「おう」
居間に移動し、朝飯を食べる。
「んで、戦いを教える事になったんだったか」
食べ終わり、一息ついた頃、口を開いた谷斎殿。
「うむ。谷斎殿、頼めるか？」
「勿論だ。紅葉が認めたんだ。俺が認めない理由は無いよ。……そうだな、連絡先交換すっか」
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霧宮椿(プロフ) - 続き待機しています！姐さんカッコいいです！応援しています！ (2022年11月26日 8時) (
レス) @page38 id: 95d482cbd7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 涙腺崩壊。特に夜叉とのシーンで泣いた (2019年7月31日 13時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 星姫さん» ありがとうございます！ 長らく更新できませんでしたが、他の作品含め、少しずつ更新して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - マリーさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。少しずつ更新を再開して参りますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: 6e4c19818c (このIDを非表示/違反報告)
星姫(プロフ) - 作品とても面白いです。更新楽しみにしています！ (2019年1月6日 2時) (レス) id: d716fdff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月28日 11時
