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     - 赤砂の姫 ページ16

赤砂の姫

「ぼくは皆の理想。ぼくに追いつける人なんていない」

本名の記述は控えておく。
砂漠の国を守護していた姫。常に大きな帽子を被っているため、その素顔は誰も見たことがないらしい(獣人か人間かも分かっていない)。
魔法の腕は確かで、常人ならば詠唱に数分かかる魔法を一瞬で発動することができる。
彼女は特別意識して力を使っている訳ではないらしいが、自身の理想を追い求め続けた結果がこれであるようだ。


少女は生まれながらのお姫様だった。少女が住む邸宅には、毎日美味しい食べ物が運び込まれ、飽きることはない。
しかし少女はある日、魔法というものを知った。本を読み、様々な魔法を試していった。彼女には魔法の才能があった。
そして、自分では再現できない魔法があることに嫉妬した。同時に彼女はかつて悪女と呼ばれた女性に強く憧れた。
そんな生活が続き、飽き飽きしていた彼女はある日、旅に出ることを決めた。
少女は旅先で出会った「白雨の騎士」のもとで魔法の腕を磨いていた。
退屈だった祖国よりも新鮮なこの国のほうが楽しいとまで思っていた。
しかし楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくらしい。帰る頃には数年が経っていたようだ。
久しぶりに帰った祖国は戦争に明け暮れていた。
強くなった彼女勿論のこと、かつての可愛らしいお姫様としてではなく、国の戦力とされていた。戦う先は、憧れの雨霧の国、つまりつい先程までは暮らしていた国だった。
彼女は実家を裏切った。「白雨の騎士」に密告し、雨霧の国の軍師となった。ただし表向きは砂漠の国の英雄として。
そして彼女は自国を滅ぼしに出た。国中のオアシスからすべての水を消し去り、到底住めやしない世界を作り出した。結果、水と引き換えに停戦条約が結ばれた。
彼女は一時、国を滅ぼしかけた悪女とも言われた。しかし現在、彼女は自分の意志に従った「理想」を掲げる砂漠の民としては至極当然なことをした英雄と崇められている。

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作成日時:2023年11月30日 13時

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