絶賛恋愛中。３《平野紫耀》

73 廉 ページ25

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廉「えっと…」





普通科の昇降口まで来たものの、
この後のプランを考えてなかった。



Aちゃんの連絡先、聞いとけばよかったな。




紫耀に連絡…




ってか大西、Aちゃんから連絡あったって言ってたよな？



なんであいつ、知っとるん？






廉「Aちゃん、何組やねん」





考えればAちゃんの情報、ほとんど知らない。





そのとき、


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



１時限目終了のチャイムが鳴り響いた。





廉「うわ、ヤバっ！」





急いで影に隠れる。




一気に騒がしくなった校内に
一本の放送が流れた。





「１年４組、中山Aさん。職員室に来てください」





廉「Aちゃん、４組や！下駄箱にメモでも入れよ」






ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


授業開始のチャイムとともにまた静かになる。





廉「出席番号…。俺が永瀬で25やから、中山で…そのへんか」




てか俺、独り言多いな。

ま、いっか。





適当に25番を開けてみる。


中には小さいローファーが入っていた。




23cm。ちっちゃ。笑


…待った！これ、どうやって判断すんねやろ。









廉「うわ、Aちゃんらしいな」





ローファーをよくみると“中山A”の文字。



メモを中に入れ、扉を閉める。





廉「これで大丈夫、だよな」




俺は普通科をあとにして芸能科へ戻った。



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