Grief Cinderella 橙×黄青×黄 (ページ47)

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だから俺はただ何と無く言われた事を繰り返した。

淳「ここを離れて王都ですか…」

奥様「そうよ。どう？行ってくれる？」

淳「少し考えさせてもらえないでしょうか？」

奥様「急にだものね。構わないわ。でも早めの方がいいから遅くても今週中には決めてくれる？」

淳「ありがとうございます。かしこまりました」

そう言って俺は部屋を出て行った。

王都か…

少し使用人の長の高木さんに相談してみようかな？

そう思って屋敷をウロウロして探し始めた。

ふと庭を見ると洗濯物を干してる高木さんがいたので慌ててそっちへ急いだ。

使用人の一番偉い高木さん。

本名は高木雄也っていう名前やけどみんなが高木さんって呼んでるから俺もそう呼ばせてもらってる。

淳「高木さん！」

高「あ、シンデレラ。どうした？」

淳「あの、少し相談したい事があるんですけど大丈夫ですか？」

高「うん。大丈夫だよ。今から休憩だから」

淳「すいません。休憩の時間なのに…」

高「いいって、いいって俺もちょっと喋りたい事あったしさ」