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・A side
逸さんが言っていた通り21日の夕方に女子みんなでの収録は終了という事で、解散になった。
本当はこのあと打ち上げ行きたかったけど私はこれから登坂さんとまず、2人で撮影をする。
それがてっぺん超えるまでに終えることが出来るといいなぁという願望。
しかも、スタッフさん達がいるとはいえ2人っきりだし、なぁ。
柿沢「A、飯食った?」
『……、』
柿沢「だよなわりぃ、俺も全然食ってなくてさ。やべぇ、食べること忘れてた…」
あーあ。って2人でため息。
私と逸さんと漆ちゃんってなんか似ていて、忙しかったりするとすぐご飯を忘れちゃう。
だからそう言えば昨日の朝から何も食べてないって2人して気付いて自己嫌悪。
柿沢「A、誰かとなんか食いに行くとかある?」
あ、この様子だと逸さんがなんかあるんだな。って察した私は携帯をチラつかせ頷いた。
『大丈夫です!』
柿沢「そ、ありがと。じゃ、8時にまた事務所な」
『はい!』
ホッとした顔を見て私もホッとしたけどさて。私はどうしよう。
んーって悩みながらとりあえず事務所内を歩く。
でも、なんでかなぁって。
その背中を見つけてしまって、踵を返す。
運がいいのか悪いのか。でも少しでも会えて喜んでる自分がいる。
……なんで、後でどうせ会うのに。
早足でその場から去ろうとしたら、
登坂「────────A!!!」
反射的に振り向いてしまってからちょっと後悔。
目が合って、あなたの笑顔を見て、やっぱり好きだなぁって思っちゃった。
『登坂さん』
登坂「A、」
『……あ、今日これからよろしくお願いします』
登坂「うん。じゃあ行こ。」
『え?』
ふんふんって鼻歌を歌いながら歩き始めた登坂さんの後ろ姿をボーッとみる。
登坂「ん?スタジオ行くんじゃねぇの?リハしたくね?」
『……あ、その前にご飯行こうかなぁって』
登坂「ご飯…って、なに、昼?夜?」
『…………あ、朝ごはん?』
登坂「……は?」
え、めっちゃ睨まれてる。
って思ったら思いっきりため息をついて私の腕を掴んだ。
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shirey(プロフ) - なんか苦しいですね、、(;_;)主人公ちゃんを救ってくれるのはもちろん、、 (2018年10月23日 21時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年10月16日 16時