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女子みんなで撮るのが終わったのにみんなはAのパフォーマンス見て帰るって言ってまだ帰らないまま。

やっぱりAのパフォーマンスはパフォーマー並のレベルで、ツインタワーの2人がもっと頑張らなきゃって楽しそうに話していた。


そしてAはさっきの衣装から真っ黒のワンピースでちょっと胸元がレースになってるのを着て、私はその白の正反対の衣装。

ウェディングドレスの短いバージョンみたいで、すっごい可愛い。

A、肌白いから赤いルージュがすごい似合う。可愛い。


黒髪をストレートで下ろし黒に合わせた濃いメイク、私は茶髪のロングを下ろしてストレート、ナチュラルメイク。


本当に正反対のまま鏡のように踊り合い、歌う。

この曲は激しいけれど孤独と寂しさが混ざって…NANAがハイローで演じるナイフにそっくり。


その歌詞の中に

“黒い過去が暗い道を照らし続ける それでも私は歩き続ける”

っていうのがあるように、誰にも助けを求めず、1人で生きていくナイフのようだった。


その言葉が何よりも切なくて、苦しい。

そんな言葉通り私とAのペアダンスは物乞いをするように、だけど突き放すっていう難易度がかなり高いダンスだった。


だけど、そんなダンスをAはいとも簡単に乗り越えてみせた。

何となくだけど、今Aに好きな人がいるんじゃないかって勝手に思って休憩中に聞いてみた。




鷲尾「ねぇAってさ、今好きな人いるの?」

『……え、?』




え?居ないよっていう軽い返事を期待していたのに、返って来たのはこっちが思わず泣きそうになるくらいの……悲しい表情だった。

なに、なんで、そんな顔するの。




鷲尾「え、A、?」

『う、ぁ、……ああ、えっと、』




わかり易すぎじゃない?

口端引きつってるし…




『ご、ごめん、なんか、うん、…そういう事、かな?』




……なんか、可愛い。

困ったように目尻を下げて弱々しく笑うからこっちが苦しくなって、助けたいなぁって思う。




鷲尾「え?誰?私知ってる?」

『……ぅ、ん、』




さっきよりも目尻を下げて頷いたAにキュンキュンする。

幸せに────────なって欲しいと、この時は思っていた。


どうして悲しそうな顔をしたのか。

どうして泣きそうな顔をしたのか。


その理由を知るのはあと少し先の話。





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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , LDH   
作品ジャンル:恋愛
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shirey(プロフ) - なんか苦しいですね、、(;_;)主人公ちゃんを救ってくれるのはもちろん、、 (2018年10月23日 21時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2018年10月16日 16時

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