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登坂「あと、隆二と仲いいの知らなかった。」
『別に仲良いわけじゃないです。少しお話するくらいです』
登坂「じゃあ、勝手に俺がヤキモチ妬いてたって話?」
『……そういう、話、です』
登坂「ごめんな」
切なそうにキュッと眉を寄せて謝るから辞めてよって泣きたくなった。
そんな、泣きそうな顔をするから私はあなたにまた溺れてしまう。
登坂「収録なのになー、やべぇな」
『え?』
登坂「このままどっか行きたいね」
『……どっかっ、て?』
登坂「俺らの事知らない国とか、場所に行って最初からやり直してぇ」
『……私はどこに行ってもまだ知られてないですよ』
知られてるのはあなたです。三代目なんだもん。
でも、そんなことを切なそうに言うから何も言えなくて下を向く。
『……登坂さんが三代目でも、一般人でも禿げでも音痴でも、私は“登坂さん”を好きになってますから。』
登坂「それさ、」
ふはって笑った登坂さんはもう片方の手で頭をグシャリと撫でた。
登坂「最高の殺し文句って知ってんの?」
そう、私はその笑ったあなたが好きなの。
恋人でもなんでもないのに、傍から見れば恋人に見える私達の関係ってなんなんだろう。
_________この関係に名前を付けるとしたら?
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shirey(プロフ) - なんか苦しいですね、、(;_;)主人公ちゃんを救ってくれるのはもちろん、、 (2018年10月23日 21時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年10月16日 16時