____ ページ24
.
何も答えない俺につらつらと気持ち悪い言葉を並べ続けるこの男にふと疑問が浮き上がった。
隆二の隣で泣いていたAの顔を思い出して、何故彼女が泣いているのか、何故何も言わなかったのか。
そんなん、想像したら答えはすぐそこにあって。
登坂「それ、」
秋川「え?」
登坂「今のその言葉、Aに言ったんすか?」
秋川「ああもちろん」
何か問題でも?なんて言いたげなその瞳にふつふつと込み上げていた怒りが限界に達する。
登坂「……ざけんなよ、」
秋川「え?」
登坂「ふざけんなよ」
手の中のスマホがミシリ、なんて嫌な音を発したけど知らねぇ。
ふざけんなよ、何勝手に傷付けてんだよ。何泣かせてんだよ。傷付けていいのも、泣かせていいのも────────
そんな事よりも、お前はあいつの何を知ってんだよ。
なんでそんな酷いこと言えんだよ、馬鹿なのかよ。
登坂「なんでんなこと言うんすか?」
秋川「え、いや、登坂くん?」
登坂「ありえないっすよ、ほんと。そういうの、めっちゃムカつきます」
秋川「……そんな事言ってると」
一気にムッとした顔をする男の言いたいことは分かる。
この音楽監修はきっとこの人が担当なんだろう。
だから“そんな事言ってるとこの音楽潰してもいいんだよ?”そう、言いたいんだろう?
でもな、別に俺は困んねぇよ。
.
487人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shirey(プロフ) - なんか苦しいですね、、(;_;)主人公ちゃんを救ってくれるのはもちろん、、 (2018年10月23日 21時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラベン | 作成日時:2018年10月16日 16時