シンデレラにはなれない３【登坂広臣】 (ページ3)

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・鷲尾 side

その後衣装に着替えた私達6人。

赤、青、黄色、緑、ピンクに色を染めたツインタワーと藤井姉妹に、白に染った私。

そして一際目立つのはNANA。

黒のブラの上に黒いオフショルダー。

へそ出しの黒のガウチョパンツ。

7cm丈のヒールを履きこなす。

全員で一度振りを合わせてから撮影なんだけど、ほんっとに本家顔負けのダンスをしてみせるから私達は焦る。

だからかパフォーマー全員の空気がいい感じに緊張感があって、いつもより念入りに振り確認が行われていた。

『晴美ちゃん、ここの腕ってどうしたらいいの？』

晴美｢そこは、足と一緒に……そうそう、それであとは｣

分からないところがあったら恥ずかしがらずに自分から聞きに行くから感心。

……よし、って自分にも気合が入る。

だけど休憩の時間にでもなればみんな女子高生みたく仲良く話し出すからこの空気感が大好きだなぁって思う。

萩花｢ねぇそういえばさ、A痩せた？｣

『え？ほんと？』

楓｢それ思った！めっちゃ絞ったよね？｣

『そうかな？晴美ちゃん達と同じメニューこなしてたからじゃない？』

鷲尾｢それは痩せるわ笑｣

この曲は片寄さんと登坂さんと夏恋と私がコラボして歌うけれど所々Aも入って歌うからそのシーンを、今から私と2人で撮る。

Aはボーカルそれぞれと背中合わせで歌ったりするから一番衣装着替えたり大変だと思う。

女子みんな撮るシーンが終わったのは、お昼2時を過ぎた頃だった。

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