シンデレラにはなれない ３【登坂広臣】

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タクシーに揺られて約1時間半

家に帰る前コンビニに寄って、フルーツケーキ、タルト、ショートケーキ、モンブラン、チョコケーキって家族が好きなものを買って帰った。

コンビニは24時間営業だからすごい有難い。



『……ただいま』



実家に着いたのは朝の7時。

そーっと玄関を開けて入ってみると靴が全員分あった。

なんで？って疑問に思って玄関入ってすぐのところの壁にかけてあるカレンダーを見えてみる。


……あ、今日土曜日か。

えぇ、でも家族全員って何かあったのかな？


忍び足で中に入ればみんな居なくて、やっぱり寝てるのかって。

カバンを床に放り投げて冷蔵庫を開ければご飯を作る材料は揃ってたから簡単に朝ごはんを作る。


……自然と、三代目の曲を口ずさんでいたのは無意識だった。


今日これからはハイローで使う曲のフェイク部分を収録したり、ライブでの歌い方をレッスンしたり。


あー、意外に大変かもしれない。

でも確か明日は伶菜と夏恋がいるらしいからね。今日は登坂さんと2人だけど。

なんか最近、登坂さんといること多いな。

まぁ、仕事って口実で会えるの、すごい幸せなんだけどね。





なんて、この時点で彼のことを考えているあたり、もうあのおじいちゃんが言ってた答えは見つかってたんだろうけれども_____








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