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そう言えば何故かびっくりしたような顔をして私を見つめる。
登坂「初めてだ」
『え?』
登坂「初めて、好きって言ってくれたな」
『……あ、』
じわっと涙が浮かんでくる。
登坂「何泣いてんだよ」
『別に、これは……た、タバコのせいで、』
登坂「……どっちみち、俺のせいか」
ふはって笑った登坂さんはまだ長いタバコをポケット灰皿に押しつぶす。
こっちおいでって私の手首を掴んで引き寄せる。
登坂さんの膝の上に乗るような形になる。
登坂「A…」
『ん、?』
登坂「好き、俺も、Aが好き」
ああもう、そんな事を言うから。
どうせなら好きじゃないって言えばいいのに、言ってくれれば、言ってくれさえすれば、嫌いになれるのに。
期待、しちゃうじゃん。
片思いなのに片思いじゃないこの気持ちをどうすることも出来なくて、苦しい。
もっともっと、その手で触れて欲しくなる。
もっともっと、あなたに愛して欲しいと思ってしまう。
あなた色に染まる私を、貴方は──────
登坂「A、────────愛してる」
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ゆうやん - 好きすぎて何回も読んでます!続きが気になりすぎて…。応援してます!頑張って下さい!! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 923257e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
ichika0312(プロフ) - 主人公さんはいきなり臣さんの事が好きになったのですか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 09afc1ea42 (このIDを非表示/違反報告)
佐野琴吏(プロフ) - このお話大好きです!!応援してます!! (2018年7月28日 20時) (レス) id: ba364fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年7月28日 20時