シンデレラにはなれない ２【登坂広臣】

____ ページ35

.







『えっ、と、初めまして…』




やばい、緊張する。めちゃくちゃ美人さん、なにこれ。

やばい、可愛い、何この2人。

事務所のジムでトレーニングしてたら同じくトレーニングに来た美人2人が私に駆け寄ってきた。なにこれ幸せ。




鷲尾｢ヴォーカルの鷲尾伶菜です。｣

萩花｢パフォーマーの藤井萩花です。｣




ポカーンとして2人を見つめる私に不思議に思ったのか顔を見合わせて首を傾げてる。うん、それだけでもすごく絵になる可愛い。




鷲尾｢えっと、A、ちゃん、？｣

萩花｢NANAちゃん？｣

『あ、は、はいっ、！！！』

鷲尾｢かなり前に出したものなんだけど、瞳の奥の銀河です！受け取ってくれると嬉しいなぁ…｣




はい！と返事をしてCDを受け取って眺める。……可愛い。




『ありがとうございます！凄く、凄く、嬉しいです！よろしくお願いします！』




何が嬉しいんだ！！！なんて自分で自分に突っ込みながら頭を下げれば笑い出す2人。




鷲尾｢NANAちゃんって面白いね(笑)｣

萩花｢これからよろしくね？｣

『はい！ぜひ！』




そう言うとニコニコした二人は顔を見合わせた。




萩花｢……やばいもう無理｣

鷲尾｢私も！！！｣




と、突然ぎゅううと抱き締められた。え、なに、めっちゃいい匂い！！




萩花｢夏恋とだけじゃなくてうちらとも仲良くしてや！！｣

鷲尾｢もう！ほんっとに綺麗！普通に友達になりたい！！｣

萩花｢Aって呼ぶね！｣




この出会いにもHIROさんが関わっていたなんて…私の人生はHIROさんに作られているようなものだと思う。



.

____→←____

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す