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____ 蛍(1) ページ12

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・登坂side




2016年 4月


琴音と初めて会ったのは彼女が事務所に入ってすぐの時。

挨拶回りで俺らの所に来た彼女はまだ幼い感じが残っていて、普通に可愛いかった。




KOTONE「柚木琴音です!よろしくお願いします!」




正直言って、なんでこの子LDHに入れたんだろうって分からなかった。

何がしたいのか、色んな男に声をかけて女には声をかけない。


典型的な、男好き。

そんな印象を受けた。


でも俺は、なんかそんな彼女が必死に見えて可愛いって思ってた。


だからなんて言うか、俺のことを好きなんだろうなって察したのも案外すぐだった。


俺を見る目が変わったと気がついた時から男との連絡を断ち真っ直ぐに俺を見てくれていた。




KOTONE「臣さんが、好きなんです」




バレンタインの日。

マスカラで塗られた黒いまつげを震わせながら頬を染めてそう言った彼女を俺は迷わず抱き締めていた。


ああ、愛おしいって、きっとこういうことを言うんだろうなって。


それなりに、琴音のことを好きになっていたと思う。




柚木「臣、好きだよ」




そういう彼女に必ず




登坂「俺も琴音が好きだよ」




そう言ってた。




柚木「私がこの世界に入ったのはね、見たことの無い景色を……見てみたかったの」




琴音が好きだと言った蛍を真夜中に見に行った時だった。

正直言って全然興味なくて、出来るなら寝ていたかったけど渋々ついて行った。



蛍って言っても、結局はただの虫。



綺麗……と言って目を細めた彼女。

どこが綺麗なのかは、よく分からないけど。




そんな中、琴音はポツリと話し始めた。







柚木「私ね、中学の時からずっと一緒の友達がいるの。頭が良くて、性格が良くて…スタイルもいい。」




そんなやつ、この世界にいるのか。

何か一つくらい欠点があるはずなんじゃ




柚木「Aはすごく、寡黙でね。……HIROさんが本当にスカウトしたかったのは、私じゃない。

いつも私のおまけだったA。人生で初めて、Aのおまけになった。

悔しかった。……だけど、なんか納得してた自分がいて、もっと悔しくなった。」




そんな人に、会ってみたい、って思った。

琴音を慰めるよりも前に…Aに、会いたいって思ったんだ。






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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , LDH   
作品ジャンル:恋愛
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ゆうやん - 好きすぎて何回も読んでます!続きが気になりすぎて…。応援してます!頑張って下さい!! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 923257e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
ichika0312(プロフ) - 主人公さんはいきなり臣さんの事が好きになったのですか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 09afc1ea42 (このIDを非表示/違反報告)
佐野琴吏(プロフ) - このお話大好きです!!応援してます!! (2018年7月28日 20時) (レス) id: ba364fc6bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2018年7月28日 20時

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