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やっと勇気を振り絞って家族に連絡したのはもうすぐ1月っていう時期。

寒さで手を擦り合わせながら久しぶりの家の鍵を使い冷たいドアノブを握り回し家の中に声をかけたら思わず固まった。




『ただいまー、って、』




嘘。まさかの家族全員来てる感じ?

そりゃ家族のLINEで大切な話があるから来れる人は来て。って言ったのは私だけど…




楽「姉ちゃんおかえり!」




ドタバタと2階の階段から転がり落ちるように下りてきた弟。




『ただいま、楽』

楽「もう全員揃ってるよ!」




……だろうね。


お姉ちゃんの黒のピンヒール

お兄ちゃんの革靴

楽のサッカーシューズ

お母さんのパステルカラーの可愛い靴

お父さんの運動靴


綺麗に並んでるのを見れば自然と零れる笑み。




『ただいまー!』




自分の脱いだハイヒールを端にちゃんと揃えて置いておく。

靴をちゃんと揃えられない人は整理整頓も出来ないよってお母さんに子供の頃から口酸っぱく言われてたからね。


リビングへと繋がるドアを開ければお母さんとお姉ちゃんがご飯を作っていて、お父さんとお兄ちゃんはもうビールを飲んでいる。

楽はと言うと、私の手にあったケーキをかっさらって中身を覗いてる。




楽「姉ちゃん!俺、ショートケーキがいい!」

『絶対言うと思った(笑)』

奏「タルトある?!」

美子「モンブランは?!」

お母さん「お母さんのはフルーツケーキだよね?」

お父さん「チョコケーキ!!!」




一斉に言ってくるし、それに想像通りで思わず笑ってしまう。




『うん、全員分ちゃんとあるよ(笑)』

楽「やった!姉ちゃんありがとう!」

お母さん「晩御飯の後に食べようね」




閉まっておいて。と言われて冷蔵庫に向かえばお姉ちゃんと鉢合わせに。




美子「久しぶりだねA」

『そうだね…お姉ちゃん元気だった?』

美子「当たり前(笑)」




離れて暮らしていても会えば昨日の事のように毎日のことを思い出す。




『お父さん、この前ね、美味しそうなイタリアン見つけたの!成人したら連れてってね!』

お父さん「そこは“連れて行くね”だろう?(笑)」

奏「えー、俺も行きたい!」




ほんとに、笑いが耐えないこの家が大好きで、私の心の拠り所。





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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , LDH   
作品ジャンル:恋愛
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かな - 面白かったです! (2019年1月29日 18時) (レス) id: fd5468e854 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - こんな面白くていい作品に低評価、頑張ってください! (2018年8月4日 21時) (レス) id: 43e3ea1deb (このIDを非表示/違反報告)
りさ - すごい面白いです!楽しみに待ってます! (2018年7月26日 15時) (レス) id: 6df2b7b20d (このIDを非表示/違反報告)
fs - とっても面白いです!しかも、9.8は評価高いですよ!これからも更新頑張ってください! (2018年7月25日 22時) (レス) id: c28a4b82ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2018年7月15日 15時

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