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撮影自体は午後から始まった。
村木｢はい次こっち目線ね｣
パシャパシャと音を鳴らしていくつものカメラを代わる代わる持ち替えながら被写体である私を撮っていく。
もう秋だけど振袖とか着ちゃえばやっぱり暑くて、スタジオはクーラーとか効いていて快適だった。
今撮ってくれている村木さんっていう女性はカメラマンさんで、膨張した両耳のピアス穴が印象的なお姉さん。
そのピアス穴に大きなリングを通していてすごくオシャレ。
多分…40代くらいだと思う。めちゃくちゃナイスバディ。
村木｢じゃあAちゃん、次袴に着替えよっか｣
っていうカメラマンの村木さんに言われて芦屋さんの所へ行く。
芦屋｢Aちゃんってもしかしてモデルとかやってた？｣
『え、何もやってないですけど…』
テキパキと着付けをしてくれながらそんな事を言われた。
芦屋｢ちょっとぎこちなかったけど、気にならないくらいに堂々としてて良かったよ｣
……なんだ、この現場は。
いい人しかいないじゃないか。
嬉しくて泣きそうになる。うん、楽しい。
芦屋｢はい！着付け終了！写真行っておいで！｣
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そんな感じで丸一日。
全てが終わる頃には夜の8時を回っていた。
芦屋｢できたーーー！！！もう〜ほんっと、ありがとう！｣
JUN｢久しぶりにこんな楽しい現場だったよ！｣
村木｢それ！Aちゃんいい子すぎたわぁ〜｣
特別に一番最初に印刷された撮りたてほやほやのパンフレットを貰った。
派手すぎず、薄くなりすぎず、いい感じの化粧をした自分が豪華な着物を着てこっちに向かって微笑んでいる。
芦屋｢初めてモデルやってみての感想は？｣
手をマイクに見立てて私の口元に近付ける芦屋さんにちょっと戸惑いながら
『とても、楽しかったです。いい経験が出来ました！ありがとうございました！』
これも今から思えば、全部全部HIROさんの企みで。
この時から私は少しずつだけど芸能界っていう世界に入り込んでいたのかもしれない。
ほんと、HIROさんは策略家だ。
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かな - 面白かったです！ (2019年1月29日 18時) (
レス) id: fd5468e854 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - こんな面白くていい作品に低評価、頑張ってください！ (2018年8月4日 21時) (レス) id: 43e3ea1deb (このIDを非表示/違反報告)
りさ - すごい面白いです！楽しみに待ってます！ (2018年7月26日 15時) (レス) id: 6df2b7b20d (このIDを非表示/違反報告)
fs - とっても面白いです！しかも、9.8は評価高いですよ！これからも更新頑張ってください！ (2018年7月25日 22時) (レス) id: c28a4b82ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2018年7月15日 15時
