シンデレラにはなれない 【登坂広臣】

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岩田｢でね？って、聞いてる？｣

『あ、はい！すみません！！！』

岩田｢あはは！大丈夫、でね？Aちゃんにお願いがあるんだ。｣

『……私？』

岩田｢KOTONEちゃんの行動が結構目立つんだよね。あ、悪口じゃないよ？なんて言うか…｣

『好きになったら周りが見えなくなって一直線、ってことですよね？』

岩田｢そう。だからね、ちょっと抑えるように言ってくれないかなぁーって｣

『……分かりました。琴音が私の言うことを聞くかは分かりませんが、言ってみるだけ言ってみますね。』

岩田｢ほんと？！ありがとう！！｣




よかったーって伸びをした岩田さんが壁にかけてある時計を見て固まった。




岩田｢あ、やっべ、昼飯臣さんと食べる予定だったんだ、遅刻する！｣

『……？臣さん？』

岩田｢そ！三代目のヴォーカルの1人！やっべえ！｣




やばいって言っておきながらお茶呑気に飲んでるし。何やってんだこの人。




岩田｢じゃあ、Aちゃんよろしくね。お茶ごちそうさま！またね！｣

『あ、はい。わざわざありがとうございました！』




バイバイって手を振ってくれたから頭を下げてお見送り。



その後すぐに“雪〜”なんて言って雪さんに抱きついてたし。うん、私は見てない。



雪さんのデレデレ顔も見てません。




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