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突然現れたAの幼馴染みという男は、一体俺に何をさせたいのか。
Aにとって俺が『ハジメテの男』であるという事は、俺が身を以てわかってる。
安い挑発なんて、どうせ負け犬の遠吠えだと適当にスルーしていた俺も、さすがにAが涙目になってるのを見ると我慢ならない。
「テメェ…幼馴染みだかなんだか知らねぇが、いい加減にしろよ？」
泣きそうなAを安心させる為に、コイツから隠す様に懐に引き寄せる。
するとAは、されるがまま俺の懐に収まり顔を肩口に埋めジャケットをキュッと握った。
「Aをこんなにしやがって。テメェは何がしてぇんだよ。」
俺が聞いても、ジッと俺とAを見てるだけで何も言わず。
Aを落ち着かせるべくゆっくりゆっくり頭を撫でてやりながらソイツを見据えると、バチリと視線がぶつかった。
「あんたさ？」
「あ？」
「かの有名な櫻井翔社長だよね？」
「どの程度有名はか知らねぇが…小せぇ会社の社長である事は間違いねぇな。」
「はは。謙遜？経済誌にあんなデカデカ特集組まれちゃう程のイケメンやり手社長が。」
「テメェは？」
「あぁ…俺？俺はそれはもう零細IT企業のSE。」
「SE?」
「そう。お宅にいる二宮和也だっけ？アイツの頭どうなってるの？天才なんてもんじゃない。うちが１年以上かかって開発したのを、それ以上のクオリティで２カ月…しかもひとりで…。」
確かに、その方面では俺でも二宮には勝てない。
潤が俺に貢献した事のひとつが、二宮を俺の会社に連れて来た事だろう。
アイツのお陰で億単位の金が簡単に動かせる様になった。
それにSEとしての才能以上にキャラをデザインする能力がずば抜けてる事が判明した大野。
コイツらはマジで拾いモンだったな。
相葉は…
まぁ…営業としての能力は悪くない。
「その二宮は、Aの姉貴の旦那だ。会いたきゃ姉貴に紹介してもらえ。」
「マジで？！柚月の旦那？！」
マジで驚いてるのか目を見開いた。
「お前ら姉妹はいい男を引き寄せる何か持ってんのかな。」
「姉貴は知らねぇがAはそうだろうな。」
こんないい女ほっとく男は、女見る目ないバカ男だ。
でも…まぁ…
「Aをここまでいい女にしたのは間違いなく俺だけどな。」
「ホント…噂に聞く以上の俺様なんだな。」
ソイツは呆れた様に小さいため息をついた。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
