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同棲の時はすんなりと了承してくれたから、大丈夫だろうと高を括ってた。
それは俺の見当違いで、やはり娘の結婚は別物という事か…。
まぁ…Aはまだ学生だし…
俺も一回り歳上で、しかも良くも悪くも色々と普通じゃない。
だが、Aは俺の為に頑張りたいとはっきり言ってくれた。
その事に身体の奥底から胸に込み上げる熱い物があって、目頭まで刺激する。
「翔さんは、本当に私を大事に大事にしてくれてるの。」
「…。」
「それこそ溶けちゃうんじゃないかってくらい甘やかしてくれる…多分…お父さん以上に…。」
A…一言余分じゃねぇか？
親父さんの目が怖ぇんだけ ど…。
「私の為にって、頑張って学生の私に合わせてくれてるの。」
「…。」
「だから、私も社長としての翔さんに合わせられる様に頑張って、隣に立っても恥ずかしくない女性になりたい。」
真っ直ぐな眼差しで親父さんから逃げる事なくそう言った。
Aは…
いつの間にこんなに強くなったんだろう。
子供を産み育てる女は男よりも精神的に大人で強いと聞くが…
いつの間にか大人になりやがって…。
そうしたのが俺であるならば、本来なら嬉しいはずなんだが、寂しい気持ちもどこかにあって。
ホント…男って勝手だなと思ったり…。
「…だそうだ…櫻井さん？」
諦めた様な…
少し寂し気な影を目に落としながら俺を見た。
その表情と目で、あぁ…俺とAを試したのかと悟る。
娘が可愛いが為の親心って事だと、試される事が大嫌いな俺も黙って受け入れて。
「はい…。」
「本当にAで務まるのか？」
「先程も申し上げましたが、私は彼女を社長の妻という立場に縛るつもりは毛頭ございません。」
俺のモンとしては縛りつけても、そこは強要しない。
「ただ…私の立場上、その立ち位置が必要な時はありますが…基本、私の隣で笑ってくれてればそれだけでいいです。他は何も望みません。」
「結婚を急ぐのは君の立場上の事もあるのか？」
「いえ…私がAの夫という肩書きが欲しいという我儘です。」
「ははは…そこまでとは…。君程の男なら他にもいくらでもいるだろうに…。」
「いえ。私にとってA以上はこの地球上には存在しません。」
寂しさを隠す様に微笑み頷くと、
「親バカかもしれないが、私と妻にとっても柚月とA以上可愛いと思える存在はいない……よろしくお願いします。」
親父さんが頭を下げた。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
