My ページ41
「すみません。送ってもらっちゃって…。」
ひとりで帰れる時間なのに、ひとりで帰るなら帰さない。
冬は日が短いからと翔さんに言いくるめられて仕事が山積みの潤さんが送ってくれて。
忙しいであろう潤さんに送ってもらうなんて気が引けて、ならお義兄ちゃんに…って思ったけど翔さんと会議で無理で…。
「いいよ？大丈夫。社長の過保護と溺愛は今に始まった事じゃないし。」
ハンドルを握る横顔は夕陽に照らされて美しい。
潤さんは所謂、イケメンなんだろうけどカッコいいと言うよりも綺麗…美しいと言った方がしっくりくる。
モテるだろうに今の所は仕事でいっぱいいっぱいなんだそう。
「心配な気持ちはわからなくもないよ？それに君は社長の奥様なんだから色々と狙われる可能性は無きにしも非ず。」
結婚した時に個人資産をできる範囲で共同名義にしたと翔さんは言っていて。
奥さんとして旦那さんの資産とか収入とか知っておかないととは思うけど、全て翔さんに丸投げのままで。
「いいよ？Aちゃんはそのままでいい。社長もきっとそう思ってる。むしろずっと変わらずそのままでいて欲しいって。」
潤さんは私の心を簡単に読んで、欲しい言葉を紡いでくれる。
「潤さん？」
「ん？」
「私…潤さん大好きです。」
「それはそれは。ありがたき幸せでございます、奥様。」
「執事さん？」
「そうだね。俺はずっと執事みたいにAちゃんを見守っていきたいな。」
微笑みながらそう言ってくれた潤さんの優しさに胸がいっぱいになった…。
・・・潤さんに自宅まで送ってもらい、早速準備に取り掛かる。
まずはケーキ作りから。
ケーキの型は売っていたので1番小さいハート型を選んだ。
それに見合う様に分量を計り混ぜ合わせてオーブンに入れた。
ケーキを焼いてる間にお部屋の飾りつけ。
飾りつけって言ってもお花を飾るくらいだけど。
子供が喜ぶ様なバルーンとか輪飾りとかしても時間無駄にかかるだけで翔さんは喜ばないであろう。
あの翔さんがそんな子供っぽい事で喜ぶとは思えない…。
ダイニングテーブルに生けたお花を飾ってカラトリーを並べる。
フルコースとまではいかないけど、前菜から一通り作る予定だからフォークとスプーンも数本用意して料理に取り掛かった。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
