２６５☆ ページ25
私はてっきり、あのブルーのドレスかと思ってたのに、当たり前の様に新しく用意されてた薄紅の桜色のシフォンドレス。
フェイシャル、ボディ、ネイルとくまなく磨かれ、ヘアメイクにフェイスメイク。
どれも一流であろうプロの方にやって頂き、着替えてアクセをつけたところでやっと由美さんに会えて、お店のラウンジで待たせてもらう。
「我ながらいい出来。」
満足気に笑う由美さんの友人の美弥子さん。
「元がいいからって言ってやんなさい。」
「元がいいから磨けば光るのよ。あなた、二週に一回はうちに通いなさい。」
「え？！」
「翔さんの妻としてそれくらいはしないと。どうせお金は腐る程持ってるんだろうし。」
「え…でも…私まだ大学生なので…。」
「そうよ、美弥子？エステに頼る歳でもないでしょ？」
「早いうちからケア『それに！』」
由美さんの大きな声が被って。
「あんたはこのコの為ってよりお金でしょ？目に円マークが見えるわ。」
「あはは。バレたか。」
すんなりと認めた美弥子さんに苦笑いしか出ない。
そんなやり取りをしてると、背後で自動ドアが開いた音がして振り返ると、光沢感のあるブラックタキシードに身を包んだ翔さんが颯爽と入って来た。
私を見つけると、途端に目尻に皺を寄せて柔らかく微笑む。
「A。立ってよく見せろ。」
改まってってなんかちょっと恥ずかしいけど、その場にゆっくり立ち上がる。
恥ずかしさからやっぱり少し俯いちゃって。
視線の先にピカピカの革靴の爪先が見えると、首にそっと手を添えられ、その手はゆっくり優しい手つきでほっぺまで上がってくる。
そっと上を向かされると、優しく微笑む翔さんと目が合って。
「やっぱりお前は完璧に可愛い。」
「もぉ…//」
赤くなってるであろうほっぺにチュッと軽くキスする。
「完璧過ぎて誰にも見せたくねぇな。」
「ダメ。お仕事でしょ？」
パーティーも立派なお仕事の一環。
「あぁ…けど…。」
「うん？」
「お前に淡いピンクはマジでよく似合うし…このまま食いたくなる。」
「なっ！//」
「今日はスイート取ってあるし寝れねぇと覚悟しとけよ？」
もう…変態えろ親父に言葉も出ないよ…。
「本当の本当に翔さんの溺愛なのね…。」
ふと美弥子さんの声が聞こえて、周りに人がいる事を思い出す。
恥ずかしくってまた俯いた私の肩に腕を回して、『世話になったな。』って言った翔さんと歩き出した。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
