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明日の事もあり、早々に切り上げたAの実家。
Aの父親のあの食えねぇ幼馴染みと俺との接し方の違いにわかっていても居心地は最悪で。
そんな俺に気づいてるAが、俺からは到底切り出せない帰りを両親に告げてくれた。
親になった事がない父親の気持ちは俺には１００パーはわからないが、可愛いAが他の男に取られる悔しさと寂しさ…
そしてやり切れない気持ちは俺にだって汲める。
彼氏という俺の立場なら絶対に離さない事はできるが、父親という立場上、子供はいずれ自分の元から巣立ってく。
「A…？」
車に乗ってから口数少ないAは、俺と違って自我を通さないし、相手を思いやる事ができる優しい女だから両親の事を考えているのであろう。
だが…
「ダメだ。」
「ん？」
「お前がこの後、俺のモンになるのは絶対だ。迷う事は許さない。」
「違うよ？そうじゃないの。」
俺の左腕のシャツをツンツンと引っ張る。
「うん？」
「もう少し…お父さんとお母さんの気持ちを考えて労わるべきだったかなって…。」
「…。」
「正直…まだ早かったかも…って思って…。」
「あ？」
「もぉ…怒らないでよ…。」
「お前が悪ぃんだろうが。」
この後に及んで何を言い出すかと思ったら…。
「俺はお前に本気だから結婚する。だから同棲なんて無責任な事は…ってそう考えて…。」
「うん…翔さんの気持ちもちゃんとわかってる。」
「なら迷うな。何よりも大事にして守ってくから俺を信じて黙ってついてこい。」
「…うん。」
まだ納得してなさそうなAの煮え切らない返事。
でも…まぁ…
優しいAの気持ちもわからなくない。
俺が有無を言わさず掻っ攫ってくようなモンだしな。
「翔さん？」
「うん？」
「お父さんとお母さんを心配させたくないの。」
「わかってる。お前がもういらないってくらい愛して可愛いがって…世界一幸せにしてやるから安心しろ。」
左手をヒラヒラとすると、そっと重ねられたAの柔らかい小さな手。
Aの指が俺の指に絡む様に握らる。
この小さな手をこれから先…
永遠に握って離さない。
ずっとずっとAが笑っていられるように、俺のありったけの気持ちをAだけに注いで愛してく。
Aの笑顔を守ってく…
それは両親だけじゃなくて、俺の願いでもあるから…。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
