☆ ページ43
潤さんがおおよその帰宅時間を教えてくれていたので、なんとかその時間までに間に合わせる様にキッチンでひたすら格闘してた。
できる事は昨日のうちに済ませていたとはいえ、やっぱりてんやわんやで、ひとり焦りながら時間との戦い。
時間を考慮して選んだメニューだけど、初めて作るのあったりでなかなか思ったようにはできず…。
メインのお肉を焼いてる最中にセキュリティが解除される音がして、
「えっ？！」
慌てて時計を見るけど潤さんが言っていた時間よりも30分は早い。
手を洗って慌ててリビングの入口まで翔さんをお出迎えに向かう。
入口に辿り着く前にリビングのドアが開いちゃって、
「あ、おかえりなさい。」
お出迎えに間に合わずに翔さんは不機嫌そうに眉間に皺を作って眉を寄せている。
ほぼ一緒に帰宅をする毎日だけど、大学の授業によっては直接帰る事も数度あり、奥さんのお仕事としてお出迎えをする事を翔さんと約束していて。
そのお出迎えも…
「…来い。」
スラックスのポケットから出を出して両手を広げた翔さんに抱きつきほっぺにキス…。
「お出迎えできなくてごめんなさい。」
「あぁ。そんなに手の込んだ料理なのか？」
「うん。頑張ったの。」
「そうか。楽しみだ。」
後頭部をポンポンとしてくれた翔さんから離れて上目に見ると、さっきの不機嫌さはなくなっていて優しい目のいつもの翔さん。
「A？」
大好きな語尾を上げる呼ばれ方に胸がキュンと音を立てて。
「ん？」
顎をクイッと摘まれると、
「…ただいま。」
って甘いただいまのキスが降ってきて。
翔さんから与えられる甘さにとろけそうになる。
「飯できてんのか？」
「もうちょっと。仕上げだけ。」
「そうか。待ってる。」
「うん。」
今度こそ翔さんから離れると、翔さんは衣装部屋に向かったから着替えを済ませるのであろう。
私は料理の盛り付けと仕上げに取り掛かるべくキッチンに戻った。
・・・前菜から順にっていうのが本当のコース料理なんだろうけど、そうすると立ったり座ったりで落ち着いて食べられないし、翔さんもそうであろうと全部をテーブルの上に乗せた。
「随分張り切ったんだな。」
普段感情を表にあまり出さない翔さんもびっくりしてるのか目を見開いた。
「…ん。」
「…じゃぁ今日は俺のとっておきのシャンパン開けるか。」
そう言ってワインセラーの1番上の瓶を取り出した。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
