２５９☆ ページ19
翔さんに十分過ぎるほど愛されて、全身に桜の花びらが咲いてる私に満足気にチュッチュッとキスを落としてる翔さん。
お風呂入りたいのに、足腰が立たない私は…
『しょーちゃん抱っこでお風呂連れてって？』
『ケンちゃん』呼びにヤキモチ妬いた翔さんに意地悪の仕返しじゃないけど、甘えてそう呼んでみた。
ケンちゃんは幼い頃からずっとケンちゃんで…
翔さんははっきり言ってそんなキャラではない。
だから口では不貞腐れてあぁ言ってたけど、実際のところは本当に『しょーちゃん』なんて呼ばれたいなんて思ってないだろうと…。
なのに…
またまた私の上に乗っかり、なぜか組み敷いた翔さんを驚きながら見上げて。
『もう1回…。』
『…。』
『もう1回呼べ。』
『…しょーちゃん…？』
ほぼ、棒読みで呼んだにかかわらず照れた様にはにかんで口元だけで小さく笑う。
『…悪ぃな。』
『うん？』
『風呂は朝にするぞ？』
『…え？』
『これぞ新婚初夜だろ？』
ニヤリ不敵に笑うと、
『お前を俺色に染め上げてやる…。』
胸元に唇を寄せて、再び桜の花びらを咲かせていった…。
すっかり『しょーちゃん』がお気に入りの翔さんは、それで呼ぶ事を私に言いつけて。
でもね？
やっぱりさ…
社員さんの前ではいけないと思うのよ。
けど、そこはGoing my wayの翔さん。
「俺の会社で働いてんだ。社長がどうしようがコイツらは従うまでだ。嫌なら辞めればいい事だろうが。」
うん…言うだけ無駄だ。
潤さんはもう表情にも出さずにひたすらスルーして黙々と仕事をこなしてる。
「社長、パーティーの件ですが…。」
「あぁ。お前に任せる。」
「承知致しました。」
パソコンに視線を向けたまま、潤さんが何も言わずとも『任せる』と言い、潤さんも何も言われなくても了承してる…いつもの二人。
「…どうした？」
パソコンを見たままなのにどうやって気づくのか…。
「…ううん。」
視線も指もそのままにこめかみにチュッとキスを落とす。
「うん？」
「俺の嫁さんは何がお気に召さないんだ？」
「そういうんじゃないの。ただ…。」
「ん？」
「潤さんと仲がいい？通じ合ってる感じがしてちょっとヤキモチ…。」
羨ましいなって…
私は翔さんの話す事…理解できない事が多いし。
「そうか…。」
「うん。」
「可愛いのな。」
もう一度、こめかみにキスを落とす翔さんのタッチは更に早く軽やかになった。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
