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『永久就職』って何？ってずっと思ってて…
今時、携帯を使って簡単に検索できるのにそれすらしなかった私。
ホントのホントに翔さんの会社に終身雇用される事だと思ってた。
『秘書検定の勉強しようかな？』
『あ？』
『就職するなら普通の社員さんと同じじゃなきゃダメだと思うの。特別扱いはダメって言うか…。』
『…。』
『それに秘書検定取れば潤さんも少しは楽になって…そうすれば翔さんも楽になるでしょ？』
『お前はそんな事する必要はないし、そんな心配をする必要もねぇ。』
きっぱり言い切って、私の言う事なんてバッサリ切り捨て聞く耳も持ってくれない翔さん。
『だって…永久就職するのに…。』
いじけた様に言った私を『フッ』と笑う。
『俺んとこに永久就職するってのは、会社に就職するわけじゃなくて、俺の嫁になって俺の世話をするのが仕事って事だ。』
『えっ？』
知らなかったとはいえ…
とんだ勘違いをしてた自分が恥ずかしい。
潤『社長は自分の事はてんでできないから、ぜひ就職してやって？』
和『それのが社員全員が快適に仕事ができる。』
『うるせぇ。』
・・・「もっと早く教えてくれたらよかったのに…。」
晩酌する翔さんの膝の間で、少しだけ身体を捩って恨めしい視線を送る。
「ん？何だ？誘ってんのか？これ呑んじまうまで待てねぇの？」
「もぉ！違う！」
「ククク…。」
「意地悪！いじめっ子！」
お腹に回ってる腕をパチンと叩く。
「お前の反応がいちいち可愛いんだ。仕方ねぇだろうが。」
「バカ！」
「そうだ。男なんてのは惚れた女の前じゃいじめっ子でバカなんだよ。」
簡単に開き直ってグラスの中の琥珀色の液体をコクリと吞み込むとグラスをテーブルに置いた。
「さて、俺の姫様のご機嫌取りでもするかな？」
面白そうに笑ってる翔さんにはどうやっても敵わなくって悔しさを噛み締める。
「その涙目…マジでそそられるな。もっと泣かせたくなる。」
私のほっぺに手を添えると、目尻にチュッとキスを落とす。
ほのかにお酒の香りが鼻先に届いて。
「お前の笑った顔が好きだが…泣き顔もすげぇそそられるんだ。知らなかったか？」
「…バカ。」
「あぁ。俺はお前に狂ってるバカ男だ。」
目尻から唇をほっぺに移動させて、行き着いた先は唇。
唇からもお酒の香りを感じて、翔さんの唇の甘さと強いお酒の香りに酔いそう…。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
