◆黒執事◆〜シンデレラの罪〜final

16＊隠し通路 ページ21

北端の部屋…──＜シエルside＞


ﾘｰ)『以上です…』

神話のような話からシンデレラの事実…

アレティアという魔女の蘇生方法まで…

信じがたいことだが、ヴァンパイアの存在と

今の状況からして嘘ではない

だが

シ)「それが全て真実であるなら…」

ﾘｰ)『はい エイミー・ウェスト…一ノ宮 巴…

A・リデル…そして3人を繋ぐ共通の縁である

シエル・ファントムハイヴ…

あなたたちは出会うべくして出会ったのです』

シ)「つまり利用されたというわけか…まんまと

敵陣に誘い込まれてしまうとは…罠だな」

ﾘｰ)『ソフィアをとめてください

あの子にアレティアを蘇らせる気などありません』

シ)「? どういう…?」

ﾘｰ)『私にも定かではありませんが…あの子は

退屈が嫌いで狡猾です 暇潰しの玩 具を創るため

ならどんな者も利用します

そしてろくなものを創ったことがないのは

間違いありません』

シ)「どうすればソフィアをt「ここか!?」!?」

──ﾄﾞｶｯｯ!!

部屋の壁が崩れたかと思うとカリバンが現れた

シ)「カリバン…!」

カ)「? 伯爵…?なぜここに?」

シ)「僕は…」

そう言って振り返るともうリーブンの姿はなく

砕けた石の淡い光も消えていた

シ)「僕は巴の助言でこの部屋に来た それで…」

僕は手短にリーブンのことを話した

もちろん聴いたことも

カ)「魔女の蘇生…?」

シ)「ああ それには蘇らせる対象者の子孫百人分の体の一部…

魂の灯火…

天使と悪魔の血…この3つが欠かせないらしい」

カ)「天使と悪魔の…!」

シ)「エイミーと巴も狙われているということだ

で、お前はなぜ壁から現れた?

というか…エイミーはどうした?」

カ)「っ エイミーは…

連れてかれちまった…」

シ)「!? 何だと!?」

カ)「チクショウ!!分かれ道を右に曲がったのが

間違いか!!」

シ)「何のことだ?」

カ)「隠し通路だ!この壁の向こうに何度も分かれた

狭い道がある きっと屋敷中に隠し通路が

張り巡らされt「ｷｬｱｧｧｧｧ──…ｯｯ!!」!?」

シ)「!? 巴…!?」

通路の向こうからか…!

セ)「坊ちゃん!」

グ)「アタシもいるんDEATH★」

シ)「セバスチャン!」

カ)「何で死神までいんだよ!」

シ)「ここはダメだ いない」

セ)「その様ですね 所であの悲鳴は…」

シ)「巴だ 隠し通路の向こうから聞こえた」

セ)「通路?」

カ)「この距離なら多分人形部屋だ こっちだ伯爵

案内する!」

シ)「ああ!来いセバスチャン!」

セ)「御意!」

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