不安な期待 ページ30
誰かを信用するとき、人は不安で一杯だと思う。
それは、その人がどんな人か、どんな人生を歩んできたかどうか
分からないからだ。
事実、本当の人間性を見破れない人は沢山いる。しかし見破られ
ない様に人は沢山のお面をつける。剥がしても剥がしても取れな
い、見破られないような固い分厚いお面だ。
河合 (どうしたんだよ。急に呼び出しなんかして 笑、これか
ら翔太、昼寝するんだけど)
五関 (あぁ、そうだったんだ。そしてたら翔太寝てからでもい
いよ？)
河合 (戸塚に任せてきたらかいいよ。)
河合は椅子に腰かけた。
五関 (涼太がお試しから帰ってきてさ、正直びっくりしたんだ
よね。)
河合 (俺も、電話くると思ってた。)
五関 (それくらい岩本さん達は、頑張ってくださってるって事
なんだよね。)
五関は机の上から資料を出し、それをシュレッダーにかけながら
話をしていた。
河合 (翔太の事だろ？)
五関 (やっぱり、お見通しかー、笑)
河合 (別に岩本さんの事信用してない訳じゃない。信用はして
る。でもまた、前みたいな事になったら苦しむのは翔太
であって！俺たちじゃあないだろ？！)
河合は、五関の胸ぐらを掴む勢いで話した。
五関は焦ることも、怒ることもなく、ただ真っ直ぐ河合を見つめ
ていた。
五関 (まだ翔太が怖いって言うのであればお試しも延期する。
蓮にお試し行ってもらおうと思ってる。でもまずは河合が
腹を括らないと行けないんじゃないのか？)
河合 (俺はあの時…呼吸器を付けてる翔太を見て、不安になっ
たんだ。)
五関 (それは皆いっしょ‥)
河合 (ちがう。俺は怖かったんだ。大切な人を守れい自分が情
けなくて怖かったんだ。)
河合の手は震えていた。その震えを押さえるように五関は優しく
手を重ねた。
五関 (俺も怖かったよ。自分が情けないってあの時何回も思っ
たよ。でも今の翔太をみて？元気かどうかわその時々だ
けど、前に進もうとしてる。それを俺らが止めていいの
か？)
五関は河合の手を更に強く握りしめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まらと(プロフ) - ↓のパート1〜4って意味です💦あと、日々の暮らしの所の大介自信ではなく自身の間違いではないですか？ (2023年3月8日 2時) (
レス) @page44 id: b1822b4753 (このIDを非表示/違反報告)
まらと(プロフ) - 1〜4になでるって部分がなぜるになってますがこれは作者さんの地方で使われてる方言なんでしょうか？ (2023年3月8日 2時) (レス) id: b1822b4753 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - NANA.Yさん» 教えていただきありがとうございます！訂正しました！ (2022年1月30日 14時) (レス) id: 3887f5bc46 (このIDを非表示/違反報告)
NANA.Y(プロフ) - いつも読ませていただいてます。ページ29で1ヵ所、涼太が良太になっています｡ (2022年1月14日 0時) (レス) @page29 id: a7df967c1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：籠目 | 作者ホームページ：http://Cinderella
作成日時：2021年6月26日 14時
