33＊逃げる者 ページ36
＜シエルside＞
シ)「遅くに呼び出してすまない」
貴)「いえ」
ほの暗い蝋燭のせいか、Aの表情が暗くなっ
たようにかんじられた
シ)「朝も言ったが Aに訊きたいことがある
…あの女…お前を拐った女が誰かを知っているか?」
貴)「…知りません…でも“智恵の魔女”って名
乗りました あと、呼びにくいならソフィアでも
構わないって」
ソフィア?それが本当の名前か?
貴)「でも私…ソフィアさんと面識はありません
今日会ったばかりで…といっても顔は隠れてたん
ですけど…」
Aにも面識がなく顔も分からない…
奴はAが逃げてきた相手じゃないのか?
シ)「A、僕はAがこの屋敷に来た日、
誰かに追われていたんじゃないかと考えている」
貴)「ｯ!!」
図星か…
シ)「僕は今 陛下の命令でとある事件を追っている
その現場にお前が持っていたのと同じ薄桃色の霞
草が落ちているんだ」
貴)「え…?」
シ)「別にAを犯人だと思っているわけではない
だから教えてくれ…Aは誰から逃げている?
なぜ霞草を持っていた?」
暫くの沈黙の後Aは力ない笑みを浮かべた
貴)「…逃げてきたこと…バレてたんですね…」
シ)「…」
貴)「私の返答はご期待に添えないと思います…
私…
自分でも分かりません…誰から逃げているのか」
シ)「何?」
セ)「…」
分からない…だと?
貴)「…現場の霞草がどうかは分かりません…
でも私が持っていた霞草は
母の血で染まったものです」
シ)「…ｯ!」
セバスチャンが赤い染料がいるとか言っていたが
本当に血だったとはな…
貴)「私の母は…誰かに殺されました」
殺されました?
貴)「そいつはフードを被っていて…顔も性別も
分かりません でも…母と2つか3つ言葉を交わした
直後…」
Aは涙ぐみながら口を手でおさえた
貴)「爪で…母の体を…引き裂きました…ｯ」
Aの目から一筋の涙が零れた
シ)「……詳しく…きかせてもらえるか?」
セ)「! しかs「大丈夫です…」Aさん…」
貴)「ずっと…隠しておけるなんて思っていません
…いつか言わなきゃって覚悟…してましたから」
Aは涙を拭うと語りだした
貴)「三日前…母は突然、私のもとを去ろうとし
ました」
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黒妃 - ☆くうちゃん★さん» 未定です((←というか多分ないと思います (2015年1月23日 7時) (
レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
☆くうちゃん★ - この小説って誰オチですか? (2015年1月22日 21時) (レス) id: 755fd59f34 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 暁さん» ありがとうございます(*´∇｀*)週末辺りには何話かまとめて更新できそうなのでそれに向けて両立頑張ります♪ヽ(´▽｀)/ (2015年1月5日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 続きがとっても気になります！更新とお勉強頑張ってくださいね！応援しております♪ (2015年1月5日 19時) (レス) id: 2a89ffd64a (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - リリアンヌさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて安心しました(￣▽￣ )応援感謝です(^∧^) (2014年12月29日 21時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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