16*母さえ知らない ページ18
──────
─────
────
──A…どこ?
──『! お母さん!ダメだよ寝てなきゃ!
病気…また悪くなっちゃう…』
──A、お母さんはもう助からない…
これをあなたに…
──『これ…お母さんの首飾り…どうして?』
──お母さんはこれからここを離れる
──『離れるって…!そんな体で…!?ダメだよ!!』
──これが私たちの生き方なの…!!お母さんも自分のお母さんからそれを渡された…
A あなたも自分が死ぬと悟ったときはそれを自分の子に渡して…遠く離れなさい
受け継いで!生き残るために守っていくの
──『何で…?私…分からないよ…何でなの??』
──これからはあなた一人で生きるの
──『嫌…っ 待っt』
──生きる延びるのよA…!追ってきてはダメ!
──
───
────
書斎…──<Aside>
貴)「…」
書斎の窓辺で首飾りについた結晶を翳してみる
日光を受けてキラキラと輝いて…
──『お母さぁぁぁんッ!!』
…あの思い出がなければ…素直に綺麗って思える
のかもしれない…この結晶も…桃色の花(霞草)も
首飾りを服のなかにしまって羽箒を手に取る
ここ…書斎っていうか図書室だよね?本棚の上に
羽箒を滑らせる にしても凄い数の本…
帝王学 歴史書 語学…難しそうな本ばっk…ん?
本棚の一番端…一番下の段に1つだけ他と違う種
類の本があった…“童話”だ
難しそうな本に紛れて子供向けの童話集があった
裏表紙に編集された物語が書かれている
<Snow white(白雪姫)…2-12
Beauty and the beast(美女と野獣)…13-24
Pinokio(ピノキオ)…25-37
Cinderella(シンデレラ)…37-45>
貴)「?」
私は最後に目がいった
<Cinderella(シンデレラ)>って…何?
パラパラとページを捲る
お母さんは私に色んな話を聴かせてくれた
だから白雪姫も美女と野獣もピノキオも知ってた
他にもいっぱい聴いた
もう知らない童話は無いんじゃないかってくらい
でも…シンデレラは耳にしたこともなかった
だから興味が湧いた
──お母さんさえ知らなかった童話…
メ)「何してるですだ?」
貴)「うわっ!?;;メ、メイリンさん!?びっくりしたぁ…;」
メ)「わ、私もびっくりしましただよ;」
貴)「どうしたの?」
メ)「もうすぐお昼だから呼びに来たんですだ」
貴)「そうなんだ…ありがとう じゃあここ片付け
て行きますね」
私は本を閉じて元の位置に仕舞った
179人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒妃 - ☆くうちゃん★さん» 未定です((←というか多分ないと思います (2015年1月23日 7時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
☆くうちゃん★ - この小説って誰オチですか? (2015年1月22日 21時) (レス) id: 755fd59f34 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 暁さん» ありがとうございます(*´∇`*)週末辺りには何話かまとめて更新できそうなのでそれに向けて両立頑張ります♪ヽ(´▽`)/ (2015年1月5日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 続きがとっても気になります!更新とお勉強頑張ってくださいね!応援しております♪ (2015年1月5日 19時) (レス) id: 2a89ffd64a (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - リリアンヌさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて安心しました( ̄▽ ̄ )応援感謝です(^∧^) (2014年12月29日 21時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ