◆黒執事◆〜シンデレラの罪〜

15＊偽りの売り子 ページ16

＜セバスチャンside＞


シ)「Aは飲み込みが早い

お辞儀がお前そっくりだ」

セ)「そうでしょうか?＾＾」

シ)「お前の行動は他の連中から聞いた」

大方バルドが愚痴でも溢したのでしょう…←

セ)「無断での外出、申し訳ございませんでした」

シ)「大したことじゃない それより…何もなかっ

たか?」

セ)「アンダーテイカーさんとお逢いしました」

シ)「アンダーテイカー?」

セ)「彼女を保護してくださったようで」

シ)「…あいつが町をふらつくなんて珍しい」

セ)「いえ お仕事だそうです」

シ)「? ということは誰か死んだか」


セ)「また例の事件が発生していました」


シ)「!? 何だと…?」

セ)「被害者は1名ですが手口は同じ…そして現

場からは薄桃色の霞草が…」

帰りに人垣の前でヤードの会話に聞き耳をたてて

いた甲斐がありました

シ)「Aが外出した場所で事件が発生しまた

霞草が…タイミングが良すぎる」

貴)「あれ?まだ玄関にいらしたんですか?」

シ)「!」

セ)「ええ」

貴)「そうですか あの…書斎ってどこですか?」

セ)「この廊下の奥です」

貴)「ありがとうございます」

バケツとモップを持つAさん

貴)「! この花…」

Aさんの視線の先には…


花瓶に生けられた薄桃色の霞草


セ&シ))「「!?」」

いつの間に…なぜこの花が

フ)「あ!おかえりなさいセバスチャンさん!

Aさんも!」

セ)「フィニ あなたあの花について何か知りませんか?」

フ)「あぁ!綺麗でしょ?お花売りのお姉さんがタダ

でくれたんです(^∇^)!」

貴)「? 花売り?ってことは売り物だよね?」

フ)「うん でも“もらっちゃ悪い”ってお断りし

ようと思ったらもういなかったんだ」

貴)「不思議な人だね(・・;)」

フ)「顔は分からなくて最初は怖いなと思ってたん

だけど優しい人だったよ(*´∇｀*)」

顔は分からない…つまり顔を隠していた

おかしい…花売りなどの売り歩きをする者はお客

に顔を覚えてもらうために隠すようなまねはしな

いもの

シ)「…」

坊ちゃんも違和感を感じているようですね

フ)「このお花可愛いね♪」

貴)「白いともっと可愛いよ?」

しかしこう人がいては…

セ)「ほら2人とも!いつまでも駄弁ってないで

さっさと持ち場に戻りなさいｯ!!(｀ロ´)」

フ&貴))「「はい(((；゜Д゜))!!」」←

セ)「坊ちゃん アフタヌーンティーの際にお部屋

にお伺いします」

シ)「…ん」

坊ちゃんは階段を上り部屋に戻っていった

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