◆黒執事◆〜シンデレラの罪〜

1＊庭先事件簿 ページ2

──ﾊｧ…ﾊｧ…


真夜中のロンドン郊外を息を切らし走る少女

薄汚れたマントをはおり、フードを目深に被って

時折背後を振り返りながら怯えるように走っていた

貴)「(もう…大丈夫…?)」

少女はその場に座り込む 体力の限界と睡魔が同

時に襲いかかり 彼女は抗うこともなく眠りに沈んだ


ロンドン…──＜No side＞


朝

シエル・ファントムハイヴと

その執事、セバスチャン・ミカエリスは

人垣の前に立っていた

警官)「近付かないで下さい!!」
警官)「下がって下がって!」


シ)「流石はスコットランドヤード…管理がなっ

ていないな…」

野次馬を眺めながらシエルはボソリと言葉を漏らす

シ)「ここが例の事件現場なんだな?」

セ)「はい」

シエルは握った手紙を見た

シ)「＜連続女性誘拐殺人事件＞…か」

セ)「一人が拐われ 一人が殺される…ターゲット

はいずれも女性ばかり…今回の被害者はこの靴屋

の奥様…アルマ・パーカー様とその娘アビゲイル

様…手口が同じことから同一犯の線が濃厚かと」

シ)「つくづくお前が居ればヤードが不要に思える

な」

セ)「ありがとうございます＾＾」

シ)「…この人の山から得られることは大してなさ

そうだな…帰るぞ」

セ)「御意」

馬車が走り出す

シ)「殺された方は残念だが…せめて拐われた方の

生存を願うばかりだ…」

セ)「そうですね 犯人の目撃証言も無く…手掛か

りは残された花びらくらい」

シ)「花びら?」

セ)「ええ 小さな花びらです どちらにせよ犯人の

尻尾を掴むのは…厄介ですね」

シ)「だが 女王の命は絶対だ セバスチャン


何としてでも犯人を見つけ出せ…!」


セ)「Yes, my lord」


ファントムハイヴ邸…──＜フィニアンside＞


フィニアン)「ふんふん〜♪坊ちゃんが帰るまでに

除草済ませちゃお…あれ?」

ボクが見付けたのは…何だろうこれ?

フ)「お花…?」

このお庭じゃ見ないお花…花壇じゃなくて芝生の

上に落ちてるし…ん?あそこに見えるのって


…指??


フ)「うわぁぁｯ!!!?Σ(´□｀;)」

植え込みを覗くと女の子が倒れてる!!

フ)「だ、大丈夫!?;」

揺すってみるけど…ダメだ動かないよぉ!

バルドロイ)「おーいフィニ 何だデカイ声だs…

ってｷﾞｬｱｧｧｧ─ｯ!!おまっ殺s…!?」←

フ)「ボクじゃないよぉｯ!(TΟT)」

メイリン)「どうしたんですだk…ｷﾞｬｱｧｧｧ──ｯ!!

2人が殺人犯になっちまったですだぁぁｯ!!」←

バ&フ))「「違ぇよ!!/違うよ!?;」」←

2＊招かれざる客→←＊Cinderella�鵯＊

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