Episode6 夜のデート ページ36
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迎えた水曜日。
会議室に入ってきた二宮さんは私の顔を見てにこりと笑ってくれた。
「大変そうでしたね」
「あはは、すみませんご迷惑おかけして」
と私が言うのも何なのだけど。
「いやいや、このくらいは想定内ですから」
「おいニノ、お前それどういう意味だよ」
「違うよ翔ちゃん、運営の大変さは分かってるってことだってば」
二宮さんに噛みついた櫻井さんは二宮さんの返答に重たい息を吐き出す。
二人の顔を見ながら私は苦笑いを浮かべることしかできなかった。
不具合修正後、再開催したイベントは無事に動いている。
それだけが救いだけど基本的に不具合の発生なんてものは運営側に不利益しか生まないものだ。
そんな櫻井さんに二宮さんは鞄からゲームのパッケージを取り出して差し出す。
「はい翔ちゃん、メルヘンじゃないものに限って持ってきた」
「さんきゅー、助かる」
数種類のゲームを受け取ると櫻井さんはいったん会議室を出て行った。
「櫻井さん、ほんとに借りたんですね」
「どういうこと？」
「いえ、先日二宮さんに借りようかなと言っていたので」
「あぁ、そういう。翔ちゃん、本来はゲームやらない人だからさ、仕事関係のものしか持ってないんですよ。俺が貸すのは学生時代から変わってません。相葉さんも持ってるから、どっちかの家でゲームやることが多かったんですよね」
「そうなんですか？」
「そう。ところでAさん、アイデアは思いついたんですか？」
「……この後の会議でお話しますけど、今のところまだ」
おずおずと告げれば二宮さんは焦ったように眉を寄せて手のひらを振った。
「あぁすみません、そういう意味で聞いたんじゃないんです。でも、そうですか」
「？」
そう言って二宮さんは視線を外す。
何かを考えているようなそぶりに私は内心首を傾げた。
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ペペロンチーノ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます^ ^ Episode6-10がピリオドだけになっていま！手違いでアップされたなら、これを読んで気づいていただければ…！ (2020年7月12日 21時) (
レス) id: 11672b536d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年6月17日 11時
