Riant？ (ページ7)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:6,602 hit

7 ページ7

▼

深「さてお次は、インドからやって来た鼻のながーいお友達の登場！！
背中に乗りますのはこれまた手脚の長い美少年！
心が通う1人と1頭。インド象のリリー＆象使いのラウール！」

大きな象の背中に乗った真っ白のターバンを巻き、真っ白のインドの民族衣装を見に纏った少年は
どこかまだあどけなさが残る笑顔で観客に手を振る。

客席の子供達が目をキラキラと輝かせ、彼と象を見ている。

ラウールはリリーの背中からヒョイっと降り

リリーと向かい合う

そして、リリー目掛けてフープを投げると

器用に長い鼻を使いキャッチする

どんどん輪が小さくなり、最後は鼻の太さとほぼ変わらないフープを、見事鼻に通して見せた

拍手が響く中、今度はラウールがリリーの背中に乗る

そのまま、リリーは前脚を折りたたみ後脚をグイッと持ち上げ逆立ちをしてみせたのだ

これには客席から歓声が起こる

またラウールはリリーから降り、今度は大玉を転がしてきた。

リリーの前に大玉を置き、ラウールはしっかりとリリーの目を見つめる。

ラウールが出す合図に合わせてリリーが動き出し

前脚で大玉を転がし始める。

ステージをグルっと1周すると、中央に戻りまた目を合わせる。

本当に会話が出来ているのではないかと思う程のタイミングで

リリーは大玉に後脚を乗せ、バランスを保ち玉乗りを成功させた。

すごーい！！！！象さん賢い！！！！

象さんとあの子、心が通じ合っているみたい！！

拍手と共に、皆が口々にラウールとリリーを賞賛する。

玉から降りたリリーは、長い鼻をラウールの足元へ持っていき

そこにラウールが乗る

高く高くラウールを持ち上げるリリーは

真っ直ぐにラウールを見つめており、またラウールも愛おしそうにリリーを見つめていた。

地面に降りたラウールはリリーの鼻に抱きつき

またリリーもラウールに鼻を巻き付け

お互いに抱きしめ合い

ラウールはニコニコと手を振りながらリリーと共にステージを後にして行った。

「なんだか、あの象さん人間みたいだった・・・」

阿「本当に、目を合わせるだけで意思の疎通が出来ているようだったね」

「動物にも人間と同じように感情があって、意思があるって、改めて感じたわ。」

阿「A様・・・」