Riant？ (ページ4)

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深「まずは、強靭な肉体と並外れたバランス力で
なんでも操るこの男、ジャグラー！ヒカル！」

鮮やかな黄色のアラジンパンツを履いた男が駆け足でステージへと出てきた

「阿部、あの方上着を来ていないけど寒くないのかしら？」

阿「きっと、あの肉体美も売りなんじゃないかなぁ笑」

視線を彼に戻すと、いくつかのボールを器用に投げながらターンをしたりバク宙をしたり

ステージを縦横無尽に動き回っている。

そして次に、ボーリングのピンのような形をしたクラブを投げ始めた

3つから4つ、4つから5つ

リングマスターの掛け声と共に観客全員で数を数え
最後は9本ものクラブをひとつも落とさず投げていた。

かなりの重さがあるクラブを9本も投げるなんて
あの鍛え上げられた体だからこそ出来る技だ。

彼が全てのクラブをキャッチし、一礼をしたと同時に客席からは拍手が沸き起こる。

スッとそれを制し、手に取ったのは大きなナイフ

それはもはや中世の騎士が持つような剣その物。

客席から息を飲む音が聞こえる。

ヒカルはそんな客席を見回し、ふうっと息を吐くと

ナイフを高く投げた

そしてまた、リングマスターが声をかける

観客が前のめりになって彼のジャグリングに魅入っていく

ナイフを5本も投げながら、ステージを動き回っているのだ。

中央に戻ったヒカルは、両手に2本づつナイフを掴み

最後の1本を口でキャッチした。

その瞬間、割れんばかりの拍手が巻き起こった。

「す、すごい・・・！！！！
阿部！！見た！？あんなに大きなナイフを投げるなんて！！」

阿「同じ人間とは思えない、本当に何あの筋肉・・・」

(え、そっちなの？)