Riant？ (ページ15)

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佐「俺が笑ってれば、みんな笑ってくれるの。
だから、俺は笑ってるの。」

「じゃあ、誰がさっくんを笑顔にするの？」

佐「っ･･･ーーーー！」

「私っ･･･！」

阿「お嬢様！！！！！！」

まずい！そう思ったけど、時ずでに遅し･･･
めちゃくちゃに怒った阿部がもう目の前まで来ていた。

「あ、阿部、何でここが･･･」

阿「お時間になってもお車へお戻りにならなかったので、公園内を探しましたが、どちらにもいらっしゃらず！もしやと思い、こちらのサーカスの方に聞いてみたら、先程お話しされたと言うじゃないですか！！
ご無理を言って中に通していただいたら案の定･･･」

入口の方で康二さんが両手を合わせてごめんのポーズをしている。

佐「すみません！！俺が･･･無理矢理連れてきちゃったんです･･･！」

阿「今あなたとはお話ししていません。」

「阿部、約束を破ってごめんなさい。阿部はいつでも私の味方をしてくれて、理解してくれて、本当に感謝しているの。あなたの立場も考えるべきだった･･･」

阿部は、はぁ〜と深いため息をついて私と視線を合わせる。

阿「俺はね、Aが心配なの。俺の立場なんかどうだっていいんだよ。旦那様がいない今、Aの希望はできるだけ叶えてあげたいんだ。」

だから、明日からの散歩は私も一緒です。
今日はもうこの後のご予定がありますので、帰りますよ。
ただ、サーカスの皆様にもご迷惑をお掛け致しましたので、明日はお詫びに伺いますよ、良いですねお嬢様。と･･･

口角を上げて微笑む阿部に

「･･･うんっ！」

思わず笑顔で頷いた。