Riant？ (ページ2)

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笑顔こそでないけれど、こんなに生き生きとしたお嬢様を見たのはいつぶりだろう。

まだ奥様が生きておられた頃を思い出す。

俺は、お嬢様がまた楽しそうに笑ってくれるなら何だってする。

お嬢様付きの執事になった時

何があっても

どんな事があっても

お嬢様の味方でいると

そう、決めたから。

阿「お嬢様、お稽古お疲れ様でございました。
まもなく始まります。チケットを買っておきました」

「阿部、もうその話し方やめて？今は忘れたいの。」

阿「ふはっ、わかったよ笑」

「ねぇ、これ阿部の分のチケットがないじゃない」

阿「んー、俺は車で待っていて、時間になったら迎えに行くよ。」

「嫌よ、阿部も一緒にみるのよ！さっきチラシをくれた方も言ってたでしょ？お兄さんも一緒にって」

阿「はぁー、しょうがないなぁ笑」

「ちょっと！ため息つかないでよ！」

阿「ははっ、分かりましたよ、お嬢様」

「・・・〜〜！お嬢様も禁止！！」

阿「怒らないでよ、ね？A？」

首をコテンってして、上目遣いで見てくる阿部。

クソぅ私がこれに弱いの分かっててやるんだから！！
私の執事あざと過ぎない！？執事にあざとさって必要ないわよね！？

「怒ってない！」

阿「ふはっ」