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部屋に響く嬌声が俺の脳をビリビリと刺激して思考を溶かしていく。
本能で理性が焼き切れて、何も考えられなくなる。
今ここにはまるで野生動物のように、欲望のままに動く体を打ち付け絡み合う２匹のオスがいるだけ。
「あっ…はぁ、きもちぃ？ゆうや…」
「ぁん、あっ、あっ、きもち、いいよっ！いのおくんっ…！」
「けいってよんでぇ…っ！ゆうやぁ…！」
「けいっ…あっ、はぁ…っんあぁ、けい…っ！！」
あぁ、もう、君無しじゃいられない。
「ゆうや…っ！どうして欲しいっ？」
全て俺の思い通りになるくらいにまで躾けて、飼い慣らしたい。
ご主人様の出した皿なら、たとえ中が空っぽだとしても千切れるくらい尻尾を振って喜ぶ犬みたいに。
思考とか理屈とかそんなの全部飛び越えて、条件反射で俺を求めるようになるまで。
「けいのっ、好きにして…っ？」
「いいの？俺の好きにして…っ！！」
「あっ、はぁっ、けいになら、どうされたっていいよ…っ！」
「…っ！！なにそれ、かわいすぎっ」
「あぁっ！！あんっ、あっ、けい…っ！」
「ゆうやぁっ…！いく…っ！！」
「だして…っ！！！」
吐き出された欲望は雄也の中に溢れて、零れた。
雄也も達したのか白濁を放ちながらしばらく体をビクビクと痙攣させ、それからぐったりと動かなくなった。
「ハハッ、またトんでるし。ホント、だらしないなぁ…」
意識を失った雄也に手を伸ばして、今度は叩くことはせず頭を撫でる。
「けど、かわいい」
だらしない子は嫌いなんて、ホントは嘘だよ。
雄也のどんな所も俺は愛してるから。
そんな気持ちを込めて可愛くて愛しい恋人の汗ばんだおでこに、こっそりとご褒美のキスをした。
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『条件反射』伊野尾慧
終わり
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作者名：ちゆひあにゃん | 作成日時：2018年8月27日 21時
