LOVE YOU , LOVE ME -２-

グッドモーニングコーヒー -in side- ページ11

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目が覚めると見覚えのない天井に他人の匂いがするベッド。

まだ寝起きで回らない頭を傾けると、隣には昔から変わらない童顔がスヤスヤと寝息をたてていた。



伊「あぁ…そっか…」



そういえば昨日薮にフラれて、ずぶ濡れのまま大ちゃん家に来て、大ちゃんに話を聞いてもらって、それから…



伊「…っ、」



それから、大ちゃんに告白された。

俺は自分で思っているよりもずっと鈍感だったらしい。

本当に全然気付かなかった。





結局昨日は何事もなかったかのように出前のピザを食べて、いつも通りくだらない話をした。

俺に告白した後だというのに大ちゃんの態度は至って普通で、俺の方が何だかぎこちなくなってしまった。

大ちゃんは分かりやすい子だと思っていたけど案外そうでもないことに、そこでやっと気が付いた。


大ちゃんは昔からずっと変わってないと俺が勝手に思っていただけで、実は随分と変わっていたのかもしれない。

すぐ横にある昔から変わらない童顔も、変わっていないと俺が勝手に思っているだけで本当はどこか変わったのかもしれない。


うとうとと微睡みながらそんな不毛なことをフワフワ考えていると突然、ビーッビーッとけたたましく鳴り始めるアラーム音。

慌てて飛び起きてアラームを止めようと辺りを見回しても、音量がデカすぎてもはやどこから鳴っているのか分からない。



伊「ちょっと大ちゃん！さっさと起きてアラーム止めてよ！」



こんな状況でも起きないことにさすがにイラッとしてバシバシと布団を叩くと「ん〜…」と言いながら目は瞑ったまま自分の枕の下をゴソゴソした。

するとアラームがパタリと止んで、大ちゃんもまた動かなくなった。



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