LOVE YOU , LOVE ME

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薮「生憎俺は知念ちゃんの意中のエース様と違って金持ちじゃないんでね。家で買ってきた弁当食べることになるけど？」

知「なにそれ、たまには美味しいもの奢ってよ」

薮「嫌ならエース様に奢ってもらえば〜？オシャレな店で美味しいモン食えるぜ？」

知「…さいてー」

薮「ふふっ、知ってる」


宏太はフニャフニャ笑顔で笑って、僕の頭をポンポンした。


薮「あーんな鈍感野郎やめて、いっそのこと俺にしちゃう？」

知「宏太が一番イヤ」

薮「え〜残念。知念ちゃんとヤれれば新しい扉開けそうなのに〜」

知「宏太には女もいのちゃんもひかもいるでしょ。これ以上掛け持ちしてどーすんの」

薮「知念とヤったら年下の男の子も制覇できるじゃん？笑」

知「…いのちゃんとひかも年下じゃん」

薮「ほぼ変わんないじゃん。二人とも幼なじみ枠だし」

知「あっそ」

薮「つれないなぁ」


ホント、こんな最低なやつがモテモテだなんて、世界は狂ってる。
皆ホントに見る目ない。

僕はそんな最低な宏太を無視して立ち上がった。


薮「ツンデレなのも、ほどほどにしとけよ」


歩いていた足をピタッと止める。

俺にはいいけど鈍感野郎には伝わんないぜ？と背後から図星をさされて胸がズキッとする。

っていうか、


知「…宏太のは別にツンデレじゃなくて本心なんだけど」

薮「え、まじか」


背後で知念ちゃんひど〜いって言ってるバカな宏太は置いていった。



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