LOVE YOU , LOVE ME

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大「あっ！おかえり、いのちゃん！！」


何事もなかったかのように撮影を済ませ楽屋に帰ると、大ちゃんの大きな声が出迎えてくれた。


伊「ただいま〜」

大「いのちゃん！今日一緒にご飯食べに行こうよ！」


屈託のない眩しい笑顔を向けられて思わず顔が引きつる。


伊「あ…ごめん、今日は…」

裕「今日は俺がいのちゃんとご飯食べる約束してるから」


俺が返答に困っていると後ろから肩に手を回された。

見上げるといつも通りの爽やかで完璧なスマイルを貼りつけた無駄にハンサムな顔。


でも騙されてはいけない。
この笑顔の奥の顔は、ただのゲス野郎だ。



大「あ…そうなんだ…。じゃあ、また今度一緒にご飯行こ？」


またシュンとした子犬みたいになった大ちゃんに申し訳ない気持ちが募る。


伊「最近ご飯行けてないもんね。また今度一緒に行こうね？」


そう言うと大ちゃんは嬉しそうに、うん！と頷いた。
パタパタ嬉しそうに動く尻尾が見えそう。


薮「珍しいな、裕翔が誰かとメシ行くなんて」

裕「確かにそうかもね」


他のメンバーがいいな〜、と羨ましがるのを俺は微妙な顔で頷くしかなかった。



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